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【第3回ケータイ国際フォーラム】
ドコモ立川氏、「次のユビキタス時代は機械対機械の通信に」

カンファレンスが行なわれた金剛能楽堂
 京都で開催されているケータイ国際フォーラムのトップカンファレンスが、京都の金剛能楽堂で行なわれた。テーマは「アジアとケータイ ~本格化するユビキタス社会~」。パネリストはNTTドコモ社長の立川敬二氏、京セラ社長の西口泰夫氏、トヨタ自動車副社長の渡辺捷昭氏、京都大学情報学研究科教授の吉田進氏、中国の清華ホールディングカンパニー総裁の宋軍氏、北京夢聯信通情報技術有限公司董事長兼CEOの伍曉東氏の6人で、コーディネーターはスタンフォード日本センター研究部門所長の中村伊知哉氏。コメンテーターとして総務省大臣官房技術総括審議官の鬼頭達男氏と京都府副知事の麻生純氏も招かれた。

 ドコモの立川氏は最初のプレゼンテーションで「携帯電話はカタカナのケータイになった」とし、音声以外の多様な用途に使われるようになったケータイの現状を表現した。さらに「最初は人対人、次にiモードなど人対機械、そして次のユビキタス時代は機械対機械の通信になる」と将来像を語った。

 京大の吉田氏はプレゼンテーションの中で「無線ネットワークは携帯電話から無線LAN、Bluetoothまで、さまざまな距離のものが複合している」と説明し「それらの複合するネットワークの中で、マルチモードに対応し、常に最適な接続を保つようにするのが重要」とコメント。さらに「今後は集中制御的なネットワークではなく、ADHOC型やP2P型のネットワークを構築していくのが今後のテーマになる」と語った。

 さらに北京夢聯信通情報技術有限公司の伍氏は「中国の携帯電話ユーザーは2億8,000万になり、この1年で8,000万人増えた」と中国の携帯電話市場が急激な成長の途中にあることを説明。清華ホールディングスの宋氏は「来年には3.5億人を突破するだろう」と市場が大きく、成長が早いことをアピールした。

 ケータイ市場の将来についてコメントを求められると、ドコモの立川氏は「日本発祥のモバイルインターネットはさらに世界に広がる」とiモードなどが世界に受け入れられることに自信を示し、日本のケータイ市場も「ユビキタス時代にはさらに発展するだろう」とさらに成長し続けるとの見解を示した。

 また中国などアジア市場について立川氏は「大きなマーケットだと思っている」とコメント。「人間が多いだけでもよいが、機械対機械の通信をするユビキタス時代にはペットや車もネットにつながる。日本では人口の5倍がネット接続の対象になると見込んでいるが、14億人がいる中国の5倍となればすごい数だ」と中国などのアジア市場に対する期待をあらわすが、一方では「だからといって日本のメーカーが儲けられるとは限らない」と慎重姿勢の意見も述べた。



URL
  第3回ケータイ国際フォーラム
  http://www.itbazaar-kyoto.com/forum/

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(白根 雅彦)
2004/03/18 16:26

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