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【Java Technology Conference 2004】
ドコモ担当者、海外向けJavaプラットフォームについて語る
NTTドコモで国内向け端末の企画を担当する山田和宏氏
海外向けのiモード端末の企画担当を務める山下哲也氏
初日の午後のセッションには、NTTドコモで海外向けのiモード端末の企画担当を務める山下哲也氏、および国内向け端末の企画担当の山田和宏氏の2人が登場し、主に海外向けのiアプリプラットフォームの現状について語った。
現在海外向けのiアプリ対応端末としては、NECの「N341i」、三菱電機の「M341i」に加え、スペインでTelefonica Moviles向けに供給されているVitel社の「TSM30(V341i)」の3機種が存在するほか、今月末にはパナソニックの「P341i」が加わる予定になっている。ちなみに山下氏によれば、TSM30はそのコンパクトさと店頭価格が119ユーロ前後というアグレッシブな価格設定から、スペイン市場で現在人気を博しているという。またM341iも、販売奨励金と2年間の長期契約割引を併用すると店頭価格が100ユーロ前後となることから「比較的割安感がある」(山下氏)とのこと。
これら海外向け機種に採用されているJavaプラットフォームは「DoJa 1.5oe」(oeは「Overseas Edition」の略)と呼ばれるタイプ。バージョン番号からもわかるように、機能的には日本の503iシリーズ(DoJa 1.0)と504iシリーズ(DoJa 2.0)の中間に当たるもので、基本的にアプリやスクラッチパッド・ヒープ領域のサイズなどはDoJa 2.0をベースとしているものの、DoJa 2.0でサポートされている待受アプリ機能やブラウザキック機能などは搭載されていない。こういう仕様になった点について、山下氏は「開発当初の時点で既にDoJa 2.0が存在しており、本来はベストなものを出したかったが、価格競争力など欧州市場の特性を考えてこのような形になった」と語った。
これらの端末を昨年6月頃から順次投入し、現在徐々に各国でコンテンツが登場しつつある状況だが、現状について山下氏は「私たちも最初は半信半疑だったが、基本的には日本と同様に、既にインターネット上で存在するようなサービスが受け入れられている」と語った。ただそれでも多少地域によって人気のあるコンテンツに偏りがあり、台湾ではチャットアプリ、フランスではなぜか天気予報の集客力が高いなどの傾向が見られるという。
今後は、海外でも日本同様にQVGA液晶を搭載した端末を投入していくほか、次の海外向けJavaプラットフォームとして「DoJa 2.5oe」の準備を進めており、「既に仕様の固めはほぼ終わっており、今年のクリスマス商戦に投入できるよう準備を進めている」(山下氏)とのこと。DoJa 2.5oeは基本的に505iシリーズ(DoJa 3.0)レベルのAPIを搭載しているものの、トラステッドアプリ(iアプリDX)など一部機能が外されたサブセットになっているそうだ。
三菱電機のM341i(左)、Vitel社のTSM30(中)。F900i(右)と比べるとTSM30の小ささが目立つ
DoJa 1.5oeと他のバージョンの比較
今後の海外向けDoJaのロードマップ
既に日本では、FOMA 900iシリーズ用として「DoJa 3.5」が登場しており、海外向けは一周遅れのような状況になっているが、この点について山下氏は「日本メーカーはJava搭載端末の経験がたっぷりあるが、海外メーカーはどこもまだほとんど経験がなく、DoJa 2.0レベルでもかなり大きなハードルとなっている」「DoJa 3.0ではトラステッドアプリのための認証サーバーなどを用意しなければならないのでさらに大変」と語り、端末の開発が海外メーカーにはかなりの重荷になっている様子を示唆した。
ただ山下氏は「最終ゴールとして、国内と海外の仕様を同期させることを目指している」と語り、既にそれを目指した端末の開発にも着手していることを明らかにした。将来目標として山下氏は「言葉だけはさすがに直してもらわないとどうしようもないが、それさえ直せばアプリがどこでも動くようにする」ことを挙げ、日本のコンテンツプロバイダが海外に進出しやすくするための支援も行なっていきたいとの意向を示した。
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URL
Java Technology Conference 2004
http://www.jtc2004.com/
NTTドコモ
http://www.nttdocomo.co.jp/
(松林庵洋風)
2004/02/19 14:15
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