| |||||||||||||||||||||
このW-CDMAと1xEV-DOの双方に対応する端末「SCH-W110」は、33万画素の回転式カメラを搭載し、動画、音声のストリーミング再生が可能。メインディスプレイ部が回転するスイバル形状のボディが特徴的だ。Samsungでは世界初のCDMA 1xEV-DOとW-CDMAのデュアル端末だとしており、まさに究極の3Gケータイといえる。実際にさわってみた印象としては、まず、最先端の通信方式、さらにデュアルで対応しているにもかかわらず、本体ボディが軽いことだ。詳細なスペックは非公開になっており、正確な数値はわからないが、だいたい100g前後だろう。ソフトウェアの動作も製品版としておかしくないくらいのスピード、安定性があり、参考出品ながら完成度は高い。スタッフによれば、「W-CDMAのサービスの展開とも歩調を合わせなければいけないので未定だが、第2四半期くらいになるのでは」とのこと。
昨年12月から韓国国内で出荷が開始された「SCH-V420」は、SO505iのような回転式ボディに1xEV-DOと133万画素のカメラ、メモリースティックDuoスロットを組み合わせたハイスペックモデル。176×220ドット、26万色表示のTFT液晶をディスプレイに採用する。カメラでは静止画だけでなく、QVGAサイズの音声付き動画も記録可能。64和音の着信メロディにも対応している。スペックはほぼ日本のケータイと肩を並べるレベルで、ボタン表記やソフトウェアさえ日本語ならば違和感なく、すんなり受け入れられそうな端末だ。
韓国のKBSやMBC、SBS、EBSといった地上波テレビを受信できる「SCH-X820」は、外国人プレスの注目を集めた1台。テレビと携帯電話を受信するアンテナが大きいので展示されたものの中でももっとも目立っていたからだ。CDMA2000 1xに対応し、176×200ピクセルで26万色表示のメインディスプレイを搭載。サブディスプレイには96×64ドット、256色表示の有機ELを採用している。日本の地上波テレビ受信端末、V601Nと同じく、メインディスプレイに表示されるテレビ放送は、縦位置と横位置、双方で表示できる。こちらもすでに出荷が開始されている。
このほか、米国でWindows Mobileを搭載した初めてのCDMA方式端末となる「SCH-i600」や、よりPDAに近い形の「SCH-i700」も人気のあった展示だ。双方ともすでに出荷済み。欧米ではPDA一体型端末、いわゆるスマートフォンの人気が高く、Samsungブースに限らず、どこのブースでも必ずと言っていいほど人だかりができている。欧米では基本的にアルファベットが入力の中心になるので、タッチスクリーンとスタイラスで入力するPDAが受け入れられやすい土壌なのだろう。
■ ＵＲＬ 2004 International CES（英文） http://www.cesweb.org/ Samsung Electronics（英文） http://www.samsung.com/ （伊藤 大地） 2004/01/09 18:07 | |||||||||||||||||||||
|
|