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【CEATEC JAPAN 2003】
各社がディスプレイ技術を紹介
CEATEC JAPAN 2003では、各社のブースで携帯電話向けディスプレイが紹介されていた。本稿では、精力的に液晶ディスプレイを紹介していたカシオ電子デバイスのブースを中心に、携帯向けディスプレイをレポートする。
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カシオ、2.4型、QVGA表示の3D液晶を参考出品
カシオ電子デバイスの携帯向け液晶コーナー
カシオ電子デバイスのブースには、2.4型、26万色、QVGA表示が可能な3D液晶ディスプレイが参考出品されていた。高速応答表示が可能で、ブースでは同一の画像を2Dと3Dで表示していた。
なお、同ディスプレイはあくまで参考出品で、製品化の目処は立っていないという。カシオでは、ユーザーの反応を見てから製品化を検討していく考えだ。3D液晶では、シャープや先日発表を行なった三菱電機などが先行しているが、同社スタッフよれば、「シャープの3D液晶とは方式が異なり、おそらく価格はシャープ製よりも高くならない」という。また、三菱電機製の3D液晶については、「方式は似ているが、QVGAサイズでは実現していないはずだ」と技術力に自信をのぞかせた。
カシオでは、カラーTFT液晶に独自開発の高精細a-Si TFT技術「HAST」と呼ばれるテクノロジーを採用しており、ローパワーで高精細化が可能だという。ブースで展示されていた携帯向け液晶は、いずれもこの技術が用いられており、「HAST」の紹介も行なわれていた。
このほか、開発中の2.4型、26万色のQVGA液晶「COM24T21」や2.2型タイプ「COM22T21」なども紹介。2モデルとも2004年春にも製品化される見込みで、今回ブースで紹介したディスプレイが、同社製携帯電話に搭載される可能性もあるという。しかし、6日に発表されたauのカシオ製端末「A5403CA」では、他社製ディスプレイが採用されており、今回紹介したディスプレイが「今後の端末に搭載予定」と言い切れない実状もああるようだ。
2.4型、QVGA表示が可能な3D液晶
3D液晶の仕様
2.4型QVGA液晶
2.4型QVGA液晶の仕様
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ローム、サブディスプレイ向けの有機ELを展示
また、京セラグループのブースでは、台湾や中国などの海外市場向けのSTN液晶を展示。紹介されていたのは現行ラインナップの製品となったが、液晶ディスプレイのロードマップが展示されており、近いうちに2インチのTFT液晶も登場しそうだ。
海外向けに携帯電話ディスプレイを提供している企業では、シチズン時計も展示を行なっていた。こちらも現行のSTN液晶とTFT液晶の展示となったが、同社スタッフによれば、「海外ではSTNが主流だが、最近になってTFTの声も聞かれるようになった」という。シチズン時計では、今後も海外の液晶需要に合わせてデバイスを提供してく予定で、今後、液晶サイズを大型化して国内マーケットにもアピールしていきたい考えだ。
また、ロームのブースでは、パッシブマトリクス方式によるQQVGAサイズのフルカラー有機ELディスプレイが紹介されていた。携帯電話型モックアップの背面にサブディスプレイとして展示されており、同社スタッフによれば、同社が携帯電話用の有機ELディスプレイを紹介するのは初めてだという。製品化は未定。
京セラの液晶の製品ロードマップ
ロームの有機ELサブディスプレイの仕様
120ppi表示
180ppiで表示。いずれの表示も滑らかな印象
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オーセンティック、ディスプレイがスピーカーになるモジュール
このほか液晶関連では、NECエレクトロニクスのブースでグラフィックエンジンを内蔵したLCDコントローラ・ドライバICなども紹介されていた。現在開発中のこのドライバICでは、従来ディスプレイ表示に採用されていたビットマップ方式ではなく、ベクター方式で描画するため、画像を拡大しても画像にギザギザ感が目立たないという。CPUの負荷低減や、低消費電力なども実現するとしている。
シチズン電子のブースでは、オーセンティックが液晶ディスプレイの裏側にモジュルを設置することで、ディスプレイがスピーカーになるシステムのデモンストレーションを行なっていた。
同システムは、ディスプレイのクリアパネルとLCDパネルの間にサウンドモジュールを設置することで、ディスプレイ自体がスピーカーのような役割を果たすもの。現在携帯電話やPDA向けのものを開発中で、ブースではPDA端末に搭載してデモを行なっていた。携帯電話に搭載した場合、着信音と通話音の両方を出力することが可能で、現在の第1世代のモジュールは、今後2004年中頃の商品化に向けてさらに薄型・小型化が図られる予定。
オムロンのブースでは、同社の液晶用バックライトの紹介のほか、参考出品として高コントラストで低消費電力を実現した液晶向けフロントライトのデモンストレーションも行なわれていた。ブースでは、従来のフロントライト搭載端末と、高輝度版および低消費電力版の新フロントライトを比較して展示。従来製品よりも表示のざらつき感が抑えられている印象で、高輝度版、低消費電力版ともにはっきり映像が表示されているように感じた。同社スタッフによれば、「1年後ぐらいを目処に製品化したい」とのこと。
NECエレクトロニクスのベクター方式で表示するドライバIC
CPUの負荷も低減するという
PDAでサウンドモジュールのデモ
サウンドモジュール。製品化までにはさらに小型・薄型化される見込み
大型のモジュールは富士通製のパソコンでも採用されているという
オムロンのフロントライト
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URL
CEATEC JAPAN 2003
http://www.ceatec.com/
カシオ電子デバイス
http://www.casio.co.jp/ced/
京セラ
http://www.kyocera.co.jp/
シチズン時計
http://www.citizen.co.jp/
ローム
http://www.rohm.co.jp/
NECエレクトロニクス
http://www.necel.com/index_j.html
オーセンティック
http://www.authentic.co.jp/
オムロン
http://www.omron.co.jp/
(津田 啓夢)
2003/10/08 18:37
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