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■ モバイル広告は既に定着、2003年は次のステージに 講演開始直後、藤田氏は現在までの携帯電話を用いた広告の統計データを示した。それによれば、同社が設立された2000年度の売上に比べれば、2002年度は3.5倍の規模となり、順調に成長しているという。また広告を出している企業は474社となっており、携帯電話やインターネットの関連企業だけではなく、自動車や化粧品、食料品などほぼ全ての業種においてモバイル広告が活用されている。同氏は「2002年度で携帯電話での広告というものが定着した。そうなれば発生するのが競争だ。競争に打ち勝ち、ユーザーに受け入れられるためには、アイデアや企画、ツールなどが重要になっており、モバイル広告は次のステージに入ったと言える」と分析した。
■ 競争に勝つため用意されたアイデア
続けて同氏は、それぞれのステージに対して同社が用意している手法を紹介した。「プレアクセス」では、従来の手法である空メールや自動的にサイトへ導く外部接続端子用アダプタのほかに、液晶の解像度向上を活かした高精細な画像を用意し、豊かな表現でユーザーの興味を惹くことなどでユーザーをサイトへ導き、「オンアクセス」の際には、着信メロディやiアプリの無償提供のほか、プリントサービスやはんこ作成サービスなどリアルでの特典を用意している。また、「ポストアクセス」には、ユーザーから取得した情報を元にマーケティングデータをクライアント企業へ提供されるという。 藤田氏は、「ユーザーの視点に立ったキャンペーンをいかに考えるかが重要。また昨年まではテレビや雑誌などメディアの1つとして携帯電話を捉えていたケースが多かったが、いつでもどこでもユーザーが携帯電話を持っているということを踏まえて、“立体的・時空間的”なモバイルの活用が成功の鍵。新しい考え方の構築が求められている」と述べ、今後も携帯電話による広告で積極的に展開していくとした。
■ ＵＲＬ mobidec 2003 http://www.shoeisha.com/event/mobidec/ ディーツーコミュニケーションズ http://www.d2c.co.jp/ （関口 聖） 2003/08/29 21:20 | ||||||||||||||||
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