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【WIRELESS JAPAN 2003】
三洋ブース、新端末やコンセプトモデルなど意欲的な展示
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三洋電機ブースでは、J-スカイ対応端末「J-SA06」やEZweb対応端末「A5306ST」などをはじめ、有機ELディスプレイを搭載したスライド型端末や、高度化PHS用基地局など意欲的な展示が目立った。
■ 「J-SA06」や「A5306ST」などの新端末を展示
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J-SA06
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ブースには、J-フォン向けに供給するJ-スカイ対応端末「J-SA06」や、au向けのBREW対応端末「A5306ST」といった現時点で未発売の端末が展示されていた。特に「J-SA06」は、8月上旬以降が予定されている発売の前に初のお披露目となった。
「J-SA06」は、写メール機能を強化した三洋電機製折りたたみ型端末。背面には11万画素のCCDカメラを装備し、ディスプレイにはメイン、サブともに65,536色のTFT液晶を採用している。
強化された写メール機能では、メロディ付きアニメに撮影した画像やメッセージを組み合わせてアニメーション(SMAF形式)を作成できる「マルチ写メール」や、テンプレートに文字や絵文字を貼り付けてグリーティングメール(PNG形式)として利用できる「絵葉書メール」に対応。撮影した画像を送信するバリエーションが増えている。
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J-SA06を開いたところ
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「マルチ写メール」と「絵葉書メール」は「オリジナルメール」としてまとめられている
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マルチ写メール
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絵葉書メール
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■ 有機ELを搭載したスライドタイプのコンセプトモデル5種類
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スライドタイプのデモ機
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三洋は国内有数の有機ELメーカーだが、その姿勢を示すかのように複数のコンセプトモデルが展示もしくはデモンストレーションされていた。
3台のデモ機が用意されていたのは、26万色表示可能な2.2インチ有機EL搭載スライド型端末。同端末は一昨年から様々な展示会に出品されているものと同じもの。そのほかに4種類の有機EL搭載端末が展示されていた。
スライドタイプのデモ機は、CDMA2000 1xに対応するEZweb端末としてのインターフェイスを備えていたが、スタッフは「これまでの開発経緯を踏まえればauに供給するのが一番スムーズだが、現時点での供給先は未定。供給するかどうかは別にして、液晶よりも薄い有機ELを利用すれば、端末デザインの幅が広がることを知ってほしい」と語っていた。
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キー配列
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スライドを閉じたところ
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カメラを裏表に装備
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WebにアクセスしようとするとEZwebのマークも
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2画面タイプ
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スタイリッシュタイプ
(折りたたみ型)
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ビデオケータイタイプ
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スタイリッシュタイプ
(ストレート型)
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■ 高度化PHS基地局の技術的な問題はほぼ解消
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こちらの基地局は従来のタイプ。高度化基地局は展示されていなかった
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このほか、高度化PHS基地局についてもモニター上で展示され、1Mbpsでの受信状況などが放映されていた。
同社のPHS基地局高度化技術は、大きく分けて2つ。まずデータ送信方式では、これまではデータを2bitずつ送信するQPSK変調方式だったが、4bitずつ送信できる16QAM変調方式に変更。次に無線周波数の占有帯域を、これまでの300KHzから900KHzに広域化した。また、通信の安定のために、16QAM変調方式とQPSK変調方式を適宜切り替えて利用できるようにしているとう。
スタッフによれば「高度化PHS基地局の技術的な問題は、ほぼ解消している。あとはブロードバンドに耐え得るバックボーンとPHS端末を通信事業者と端末メーカーが用意できるかだ」と語り、PHS高度化の問題点が基地局以外にあることを示唆した。しかし、@FreeDやAirH"のような定額制のサービスには懐疑的。「サービスを提供するのは通信事業者」とした上で、「無線周波数は有限の資産。一定の帯域を占有して常時接続するのは非効率だ」と語った。
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ファイル転送イメージ
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QPSK変調
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16QAM変調
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■ URL
三洋電機
http://www.sanyo.co.jp/
WIRELESS JAPAN 2003
http://www.ric.co.jp/expo/wj2003/
(鷹木 創)
2003/07/17 21:44
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