■ イーバレー、仕様の差を吸収するJava向けプラットフォーム
イーバレーブースでは、各キャリアごとに異なるJavaの仕様を吸収するプラットフォーム「AirWord」を展示していた。
「AirWord」は、各端末に搭載されたJavaのVMに、さらにイーバレーの開発したJavaのVMを重ねて、キャリアごとに仕様のことなる部分を吸収するプラットフォーム。会場スタッフによれば、「AirWord」に対応したJavaコンテンツを1つ開発すれば、NTTドコモやJ-フォン、auといった異なるキャリアの端末でもそれぞれ動作させることができるという。
イーバレーによれば、「もともとAirWordは、Javaコンテンツ開発の生産性を高めるために開発されたツール。携帯電話のJavaが3キャリアで異なる仕様となっていたため開発した」という。携帯電話向けのJavaコンテンツが少ない海外メーカーなどに利用を促していくことも考えているとのこと。
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パソコン上でプラットフォームをエミュレートしていた
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AirWordのシステム概要
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■ オムロンソフト、「Advanced Wnn」の中国語版を展示
オムロンソフトウェアのブースでは、モバイル向け日本語入力環境「モバイルWnn」を中心に展示していた。
Wnnシリーズの最新版「Advanced Wnn」の中国語版も展示されており、会場スタッフによると「辞書さえ作成できれば、中国語のほかにも英語や韓国語、アラビア語にも対応できる」としている。また、J-フォンから7月8日に発表された新端末「J-SA06」に初めて「Advanced Wnn」が搭載されたという。
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パソコン上で「Advanced Wnn」の中国語版をデモ
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辞書さえ作成できれば、多くの言語の対応することができるという
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■ エプソンブース、カメラ付き携帯用ハードウェアエンコーダー
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エプソンブース
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セイコーエプソンのブースでは、カメラ付き携帯電話向けの画像処理用ハードウェアエンコーダーが展示されていた。
展示されていたハードウェアエンコーダーは、携帯電話に搭載されたカメラで撮影した静止画をエンコードするもの。すでに国内では動画をエンコードするハードウェアへの需要が高まりつつあるが、カメラを搭載し始めたヨーロッパや北米の携帯電話市場では、ソフトウェアエンコーダーに比べて費用や消費電力が優れているハードウェアエンコーダーに引き合いが多くなっているという。
■ 富士通の組込み向けブラウザや東芝の電子書籍端末
富山富士通では、OSやCPUに依存しないタイプのWebブラウザ「Inspirium v2.0」を展示。また、東芝のブースでは、Flashに対応したカラー表示可能な折りたたみ型の電子書籍端末をデモンストレーションしていた。
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iPAQに搭載されたWebブラウザ「Inspirium v2.0」
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東芝製カラー電子書籍端末。カラーが鮮やかだった
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■ URL
イーバレー
http://www.evalley.co.jp/
セイコーエプソン
http://www.epson.co.jp/
オムロンソフトウェア
http://www.omronsoft.co.jp/
富山富士通
http://www.tfl.fujitsu.com/
東芝
http://www.toshiba.co.jp/
第6回組込みシステム開発技術展(ESEC)
http://web.reedexpo.co.jp/ESEC/
(鷹木 創)
2003/07/09 22:12
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