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今回公開された2機種は折りたたみ型の「e606」とPDAライクな「e808」。これらはいずれも英ハチソンがイギリス、イタリアで展開するW-CDMA方式の3Gサービス向けの端末で、下り最大384kbpsでの通信が可能。デュアルモード対応で、GSMでも使用できる。 ビジネスユーザー向けの「e606」は、ディスプレイ上部と本体表面に2つのカメラを備え、176×144ピクセルのMPEG-4動画を12秒間録画可能。録画した動画はMMSで送信できる。また、マルチメディアプレーヤー機能を内蔵しており、MPEG-4動画のほか、WMAやAAC、AMRの音楽ファイルやJPG、GIF、BMP形式の静止画も再生にも対応している。 このほか、テレビ電話機能や、Java、Bluetooth、USB経由のパソコン連携機能などを搭載する。ディスプレイは35×43mm、132×162ドット。ユーザーメモリエリアは32MB。着信メロディは16和音に対応する。大きさは109×53×32mm。重さは145g。価格はおよそ400ポンドになる見込み。
一方、PDAタイプの「e808」は、折りたたみ型本体の下部にQWERTY配列のキーボードを搭載しているのが大きな特徴。両手で持って、メール編集などの文書作成が行なえる。e606と同様に、ツインカメラを備え、動画撮影機能、テレビ電話機能に対応、マルチメディアプレーヤー機能も備えている。ただし、e606と異なり、Bluetoothはサポートしていない。 ディスプレイサイズは46×57mmと大きいが、解像度はe606と同じ132×162ドット。着信メロディは16和音に対応。大きさは105.5×80.0×28.5（高×幅×厚）mmで、重量はカラーバリエーションにより異なり、ブラックのモデルが193g、ゴールドのモデルが200g。価格は約600ポンドになる見込み。
両端末とも、厚みや重量が結構あり、持ってみるとずっしりくる。e808では画面の大きさに対して解像度が若干低いため、アイコンやフォントのドットの荒さが目立つが、両機種ともインターフェイスはこなれており、ビデオ撮影、静止画撮影などカメラ周りの使い勝手もよく、製品として十分な完成度を持つ端末だと感じた。また、3Gと言っても、GSMとのデュアルモードなのでW-CDMAのエリア展開に左右されず利用できるメリットも大きいだろう。 そのほか、NECブースではJavaやブラウザなど一部の仕様を除くと、ほぼn32iと同等のスペックとデザインを持つGSM端末「e525」や「n22i」、FOMA端末の「N2051」などが展示されていた。会場で注目を集めていたのは、やはり多くのスペースを割いて紹介した3G端末2機種だった。
・ CeBIT（英文・独文） http://www.cebit.de/ ・ NEC CeBIT関連サイト（英文） http://www.nec-cebit.com/default_eng.asp （伊藤 大地） 2003/03/13 18:41 | |||||||||||||||||||||||||||
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