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講演ではまず、KDDIは今後「ユビキタス・ソリューション・カンパニー」を目指すという事業展開を示し、IP電話などの固定系のサービスと、携帯電話などのモバイルサービス、あるいはITS（Intelligent Transport Systems）や、カーナビゲーションなどのテレマティクスなどをシームレスに提供する「Fixed Mobile Convergence（FMC）」サービスを実現したいとした。アプリやコンテンツの開発や、保守運用などをまとめたトータルサービスを提供していくという。 平田氏によるとFMCサービスとして、「携帯電話を使った屋外からのビデオ予約」などを上げ、「高品質なものはやはり固定回線」としながらも、「リモートコントロールなどのサービスは携帯電話と連携して初めて実現できる」とした。実際にFTTH試験サービスのメニューでは、au端末からEZwebを利用してテレビ番組の録画を予約するなどの連携メニューも用意している。 CDMA2000 1xのロードマップも示された。平田氏によれば、「CDMA2000」のデータ通信規格「CDMA2000 1x EV-DO」の準備も着実に進んでおり、今春から2GHz帯での試験を開始する。予定通り秋には、東京・名古屋・大阪などで800MHz帯での提供も開始する。「cdmaOne」と「CDMA2000 1x」の関係と同様に、「EV-DO」においても従来のサービスとの互換性を確保していくとした。 KDDIでは今後、モバイル端末向けに新たなソリューションを提供する予定。定点カメラ映像をezmovie対応端末で確認できる動画配信システム「ezmonitor」や、運行管理などが可能な位置情報提供サービス「GPS MAP」などのソリューションを提供する。このほかにも、2002年9月からトライアルを実施している携帯端末を使用した決済システム「Kei-Credit」にも触れ、上記ソリューションなどを含めた、「モバイルコマース市場を創出したい」とした。 同氏はITSについて、「ETC端末や昨秋発売されたトヨタWiLL CYPHAなどへの取り組みにより、ある程度の成果がようやく見え始めた」と語った。会場では、実際に「GPS MAP」などの運行管理のソリューションも示され、「今年はより多くの車載端末が発売されるはず」との見解を示した。また、IPv6についても、「従来は人から人への通信がメインだったが、これからのユビキタス時代では端末相互にアクセスする“モノからモノ”へ通信する時代。対応端末も現在の1億台から100億台以上になる。そうなった時に欠くことのできないもの」とした。同社ではIPv6を活用して、「P2P」「プッシュ配信」などを利用したモバイルサービスの実現を目指すという。
・ IP.net JAPAN 2003 http://www.ric.co.jp/expo/ip2003/ ・ KDDI http://www.kddi.com/ ・ KDDI、3G端末を使ったクレジット決済「Kei-Credit」のテストを開始 （鷹木 創） 2003/02/27 18:45 | ||||||||||||||
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