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KTFは、非接触型のICチップを用いた電子決済ソリューション「K-merce」をデモンストレーション。ドリンクの自動販売機を使っているところだけ見ると、NTTドコモの「Cmode」と同じように見えるが、携帯電話の画面に表示されたコードを自販機でスキャンするという方法ではなく、携帯電話を自販機の「Put your phone on it」と書かれた部分にかざすと飲み物が買えるようになっている。この技術は、日本でいう「Suica」のように、電車などの公共交通機関のチケットとしても利用できる仕組みとなっており、非常に汎用性が高い。 同社スタッフによれば、こうした非接触型のICチップに加え、赤外線通信、Bluetoothといった無線通信技術を組み合わせて、それぞれのサービスに適した方式を利用できるようにしているという。 もちろん、まだまだ実験的な意味合いも強いが、韓国ではすでに今年6月からK-merceのサービスが開始されている。また、ここ香港では、日本のSuicaに相当する「オクトパス」カードが各種交通機関で利用できるほか、コンビニやファーストフード店、公衆電話などの決済手段として利用できる。こうした面では日本はアジア諸国に大きく遅れをとっているようだ。
このほかKTFは、携帯電話とヘッドセットの間をBluetoothで接続し、ヘッドセットをポータブルオーディオプレーヤーとして使える製品のデモを行なっている。CDMA2000 1xのネットワーク経由でダウンロードした音楽データ（WMA形式）をBluetoothでヘッドセットにストリーミングもしくはダウンロードの形で転送。ヘッドセット側には32MBのメモリが内蔵されており、ダウンロードした音楽データはここに保存できる。もちろんヘッドセットにはマイクも搭載されており、音声通話にも利用できるようになっている。なお、このオーディオプレーヤー関連のソフトウェア部分はBREWで書かれているという。 このデモに用いられている携帯電話およびヘッドセットは、韓国では12月1日より販売されているとのこと。価格は、携帯電話が約400米ドル（約5万円）、ヘッドセットが約150米ドル（約2万円）。
一方、KT ICOMは、来年4月から試験サービス、同6月から商用サービスを開始するW-CDMA方式による第3世代携帯電話サービスに関する展示を行なっていた。サービスの名称は「GCUBE」。日韓でローミングを可能とするためにNTTドコモと交渉しているとのこと。 デモ用の端末は、FOMAのビジュアルタイプのようにカメラやカラーディスプレイを搭載しており、W-CDMAの高速データ通信機能を利用して、テレビ電話や動画のダウンロードなどが行なえる。一見するとFOMAと同様のサービスが提供されるように思えるが、同社スタッフによれば、「日本と韓国ではユーザーの嗜好が異なるので、我々は韓国のユーザーが好むようなサービスを提供しようと考えている」のだという。
・ KTグループ http://www.kt.co.kr/ ・ ITU TELECOM ASIA 2002 http://www.itu.int/ASIA2002/ （湯野 康隆） 2002/12/03 11:41 | |||||||||||||||||
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