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【WIRELESS JAPAN 2002】
J-フォン グリーン氏、「3Gは来年8月に95%の人口カバー率達成」
WIRELESS JAPAN 2002のコンファレンスで、J-フォン 代表取締役社長のダリル E グリーン氏が「J-フォンのモバイル市場戦略」と題した講演を行なった。
付加価値サービスはエリアカバーの後
J-フォン 代表取締役社長ダリル E グリーン氏
グリーン氏は流暢な日本語で、日本がなぜモバイルインターネット先進国になったのかを分析するところから語り始めた。まず同氏が最大の理由に挙げたのは「エリア」と「音声品質」だった。「音声から非音声へ」と叫ばれることが多いが、グリーン氏によれば、根本的に市場が求めている基本ニーズはあくまで「エリア」と「音声品質」なのだという。日本ではこの2つを早い段階でクリアしたからこそ、写メールやiモードといった付加価値サービスへの転換が行なえたのだという。この考え方は後に語られる3G戦略にも影響を及ぼしており、3Gサービスでもまずエリアカバーを追求する方針を明らかにした。
また、日本の風土や国民性も大きな要因であるとの考え方を示し、新しもの好きな国民性、漢字使用により入力文字数が少なくなるため、メッセージ文化が育ちやすい環境にあったことなどを挙げた。
しかし、2Gにおける基本ニーズを満たし、業界全体が頭打ちとなる現在、やはり重要なのは付加価値サービスだと述べ、J-フォンユーザーにおける非音声通信の占める割合は平均83%で、ドコモユーザー、auユーザーより高いというデータを示し、「よくインターネットを使うユーザーに認められている証だと思う」とアピールした。
日本にはモバイルが発展する土壌がもともとあったという
3Gのキラーアプリケーションは、これまでのものの進化系でいいのだという
3Gは国際ローミングが最重要
グリーン氏の講演は付加価値の追求から3Gへと転じた。3Gの戦略を説明するにあたって同氏はまず、「次世代はJ-フォンが勝てる土俵だという確信を持っている」と明言した。
3Gで競争に勝つための戦略として、同氏は国際ローミングと、ボーダフォンとのいっそうの結びつきが重要だとの考え方を示した。
まず、国際ローミングについては、日本の現状を「圧倒的に遅れている」とバッサリ切り捨てた。現在、GSM方式を使用すれば、ほとんど国際ローミングが実現している現状を指摘し、「国際ローミング後進国」の日本では、写メールもウェブもまったく日本と同じ環境で使える3G端末を出してこそ意味があることだとした。また、向こう5年はW-CDMAとGSMのデュアルバンド端末の投入が必要になるだろうとの考えも明らかにした。また基本性能に関しても「端末のサイズ、重量、機能、待受時間、通話時間、どれをとっても今の2G以上の魅力がなければダメ」と語っている。
ボーダフォンとの連携については、「これまで一番いい端末が供給されないなど、J-フォンは1番手でないために多くのつらい思いをしてきた。だがボーダフォングループに入ってからはスケールメリットを活かせる。J-フォンは写メールなどのノウハウを輸出し、海外ローミングや納入コストの引き下げといったスケールメリットをJ-フォンに導入できる」と語り、ボーダフォングループにおけるJ-フォンの位置づけを説明した。
3Gの最重要項目は国際ローミングだという
エリアカバーは携帯電話の最低条件だという
キラーアプリケーションは「現在の進化系」
グリーン氏によると、3Gのキラーアプリケーションについては「現在のモノの進化系」というのが基本ラインだそうだ。固定並の音声通話、動画送信可能なメール、GPSを使ったソリューション、無線LANなどを利用した移動体と固定系の連携などを挙げた。
またエリアカバーについては来年8月までに95%以上を目指すと述べた。PDCの基地局内に小型3G基地局を設置することで早急にエリアを拡大するという。
キラーアプリケーションについて同氏は、「基本的なものはほとんど出ている。今出ているもののパワーアップバージョンであればいいのではないか」と基本的な方針を示した。
一方で3Gに関して、アナリストの悲観的な予測や、ISDNのように期待され、過大な投資をしても結果として成功したとはいえない過去の失敗例も頭に入れ慎重に進めていることも同時にアピール。これが2度に渡るサービス開始時期延期の直接的な理由だとも語っている。
最後に同氏は、サッカーの中田英寿選手らが出演するPRビデオを流し、「我々は3Gで勝てると信じてがんばっていきたい」と豊富を述べ、講演を締めくくった。
ボーダフォングループに入ったことにより、大きく戦略は変わった
3Gの端末はすべての面で2G以上でなければならないという
・ J-フォン
http://www.j-phone.com/
・ WIRELESS JAPAN 2002
http://www.ric.co.jp/expo/wj2002/index.html
(伊藤 大地)
2002/07/17 21:42
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