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ストレスなどない。格安スマホはここまで来た!

HUAWEI P8lite+NifMoはライトユーザーに最適な組み合わせ

ファーウェイよりSIMフリーのAndroidスマホ、「HUAWEI P8lite」が発売された。海外ではミドルクラスに位置づけられるスマホである。

P8liteの価格は、MVNO「NifMo」での一括価格で税抜き31,112円。価格的には日本ではエントリークラスにあたるので、安かろう悪かろうなのでは、と思われる方もいるかも知れないが、実際のところ、よほどヘビーに使わない限り、性能的には十分だったりする。

今回はこのP8liteのセット販売も行なっているMVNOのNifMoから、P8liteとNifMoのSIMカードをお借りできたので、そのレビューをお届けする。

NifMoから発売する注目のスマホ「P8lite」の実力は?

ハイスペックじゃないけど、必要十分なバランスの良い性能

P8liteのパッケージ。値段に似合わぬ高級感
箱を開けてみたところ。収納も凝っている
パッケージ内容。本体のほか、ACアダプター、USBケーブル、SIMスロット用ピン、イヤホンなどが付属

P8liteが搭載するプロセッサは、ファーウェイグループのハイシリコン製Kirin 620。オクタコアでクロックは最大1.2GHzと、ハイエンド向けプロセッサほど高速ではないが、実用面では十分だ。システムメモリも2GBを搭載するので、最新のヘビー級ゲームでもプレイしない限り、処理能力が足りないと感じることはないだろう。

このくらいの価格帯のスマホだと、システムメモリが1GBのモデルもあるが、Androidスマホで1GBだと、複数のアプリを併用するとき、動作に引っかかりを覚えることがある。1.5GBでもかなりマシだが、P8liteの2GBならほぼ問題はない。

画面サイズは5.0インチ。最新のAndroidではもっと大きな端末も多いが、使っていて小さいと感じる場面は少なく、むしろ片手でも使いやすいサイズ感におさまっていることがありがたい。解像度はHD(720×1280ドット)と、フルHDではないが、このくらいの画面サイズならばとくに気にならない。

片手操作のしやすさと視認性のバランスが良い5.0インチ

画面表示を縮小し、右下か左下に寄せる片手操作用モード「ワンハンドレイアウト」も搭載されている。これはP8maxなど大型機種と共通の機能として搭載されている面が強いが、5インチでも片手だと画面上部がタップしにくいことがあるので、あればあったで便利な機能ではある。

メインカメラが1300万画素、インカメラが500万画素、両方ともに裏面照射センサで、とくにメインカメラはf/2.0と明るいレンズで、写りもなかなかだ。マニュアル撮影などにも対応するハイスペックカメラ搭載のスマホにはかなわないところもあるが、これも普段使いで困ることはない。

1300万画素のメインカメラ。画質も今時のスマホとしては十分以上
インカメラは500万画素で、記念撮影等にも実用的

内蔵ストレージは16GB。普通に使う分にはこちらもあまり問題にならない感じだが、音楽や映像をたくさん持ち運びたいときは、microSDカードが必要になるだろう。

変わったところでは、SIMカードを2枚挿入できるデュアルSIMカード対応となっている。3G/LTEで通信できるのは片方だけで(設定メニューから選べる)、もう片方は2G(GSM)のみとなる、デュアル端末によくある仕様だ。日本国内ではGSMのネットワークがないので、実質的に2枚のSIMカードを挿し換えなしで選択できるだけの機能になっている。

デュアルSIMカードの設定画面。どちらのカードで3G/LTE通信をするかなどを切り替えられる

海外で利用する際には、日本で使っているSIMカードと現地のSIMカードを挿すことで、日本で使っている電話番号へのローミング着信をGSMネットワーク経由で受けつつ、現地の安価なプリペイド契約を利用できる。なかなか便利なのだが、国際ローミングに対応するMVNOは数が少なく、今回組み合わせでレビューしているNifMoもローミング非対応なので、こうした使い方をしたい人は注意しておこう。

SIMカードスロットは、下側がmicro-SIMカード専用スロット、上側がnano-SIMカード/microSDカード兼用スロットとなっている。nano-SIMカードとmicroSDカードは併用できないので、普段はmicro-SIMカードを使うのが良さそうだ。ちなみにNifMoでのセット販売ではmicro-SIMカードを組み合わせで提供している。

デュアルSIM対応。スロットはnanoSIMとmicroSIM。nanoSIM側はmicroSDカードスロット兼用となる

プリセットアプリは最小限で、サードパーティ製アプリはもちろん、メーカー独自アプリもほとんど入っていないという、かなりシンプルな構成となっている。使い始めるとき、いろいろなアプリをダウンロードしないといけないが、自分でカスタマイズしていくならば、ヘタにプリセットアプリが充実しているより、こちらの方がよほど使いやすいと感じられる。

プリインストールされているアプリ。Officeは互換アプリだが、マイクロソフトの純正アプリが正式版になったので、そちらを追加インストールした方がいいかも
数少ないメーカー独自アプリ「端末マネージャー」。メモリ解放やアプリ通知の調整、省電力モードなど、わりと多機能で完成度が高い

ホームアプリはファーウェイ独自の「Emotion UI 3.1」がプリセットされている。Emotion UIではホーム画面とアプリ一覧画面が統合されていて、ホーム画面にすべてのアプリとウィジェットが配置される。プリセットアプリが少ないP8liteとは相性の良い構造で、初心者にもわかりやすい。

ホーム画面はよりシンプルなモードも選択できる。画面に最大8個のアイコンタイルしか並ばなくなるが、ホーム画面にアイコンがゴチャゴチャと並ぶのが好みでない人は、初心者でなくてもこちらのモードを選ぶと良いかも知れない。

デフォルトのホーム画面。他社のAndroidホームアプリで一般的なアプリ一覧画面がない
シンプルタイプのホーム画面。一部のタイルは好きなアプリに変更できる

SIMフリー端末を利用するとき、インターネットに接続するためには「アクセスポイント名(APN)」というものを設定する必要がある。普通の端末だとこれを手動で設定する必要があるのだが、P8liteは国内の主要MVNOとNTTドコモ(mopera U)のAPNがプリセットされているので、ここの設定は簡単だ。

多数の事業者のAPNがプリセットされているので、初期設定は簡単

ちなみにP8liteはファーウェイの直販サイト「VMALL」だけでなく、各MVNOからも購入できるが、どこで買っても、製品仕様は同じである。どこで買ってもSIMフリーで、各MVNOのAPNはプリセットされていて、MVNOのアプリなどはプリインストールされていない。

通信面でのスペックとしては、下り最大150MbpsのLTEに対応している。バンドも1/3/19に対応しているので、NTTドコモ系MVNOで利用するには最適だ。ファーウェイは基地局分野でも高いシェアを持ち、最新規格の通信方式にもいち早く対応する高い技術力を持つグローバルメーカーなので、通信機能面での安心感は高い。一方のWi-Fiは、コスト削減のためか、IEE802.11 b/g/nと2.4GHz帯のみで5GHz帯には対応しないのがちょっと残念なポイントだ。

本体のデザインは全体的にメタル調で、側面はシルバーのフレームが一周していて、背面はヘアライン調の表面加工が施されている。見た目はシンプルでありながら高級感があり、長く使う機器としては良い感じのデザインだ。しかし実際に触ってみると非常に軽く、プラスチックの質感が強いので、ずっしりとした高級感はない。

側面は金属感あふれるフレーム。ボタンはヘアライン調で高級感がある
背面。全体としてはシンプルで飽きの来ないデザイン

大手ISPによる安価MVNOサービス「NifMo」

NifMoは国内ISP大手のニフティがNTTドコモの回線を借りて運営しているモバイル通信サービス、いわゆるMVNOサービスだ。ニフティというと、固定網で一般向けの接続サービスを提供し続けている超老舗だけに、インフラやサポートもしっかりしている。

料金は他社のMVNOサービスとほぼ同水準で、データ通信プランは3GB(900円)、5GB(1,600円)、10GB(2,800円)の3種類がある。追加データの料金は0.5GBあたり900円とやや高めなので、最初に必要な容量のプランを選ぶようにしたい。

NifMo基本料金

  月額料金(税抜)
契約タイプ料 音声通話対応
700円
SMS対応
150円
データ通信のみ
0円
データ通信プラン料 3GBプラン

スマホセットの場合
24カ月間 700円
25カ月目以降 900円

SIMカードのみの場合
900円
5GBプラン

スマホセットの場合
24カ月間 1,400円
25カ月目以降 1,600円

SIMカードのみの場合
1,600円
10GBプラン

スマホセットの場合
24カ月間 2,600円
25カ月目以降 2,800円

SIMカードのみの場合
2,800円

その他通話料など

音声通話料

国内通話料 20円(税抜)/30秒

国際電話:日本から海外へかける場合、通話先により通話料は異なります。
各通話料金はこちらをご覧ください。
その他の付加機能につきましては、こちらをご覧ください。

SMS送信料

送信:3円(税抜)/通 受信:無料

国際SMS 送信:50円/通(免税) 受信:無料

※1回当たりの送信料金(送信通数)は送信文字数に応じて変わります。

NifMoでは契約とともに端末購入すると、「機器セット割引」が適用される。たとえばP8liteを購入する場合、音声通話+3GBデータプラン(通常1,600円)なら、P8liteの分割代金と合わせて24ヶ月2,697円となる。P8lite本体の実質的な負担金額は1月あたり1,097円、24ヶ月合計で26,328円となり、単体で購入するよりもやや安くなる。ただし一括支払いの場合は単体で購入するよりやや高くなり、24ヶ月加入しないと割引を全額受けられない仕組みなので、短期で解約してお得、みたいな仕組みにはなっていない。

7月からはデータの繰り越しサービスが開始される。余ったデータ容量は次月に繰り越され、次月は繰り越し分が優先的に消費される。たとえば前月からの繰り越し分を使い切れなかった場合は、当月分が丸ごと次月に繰り越されるので、容量的にかなり余裕ができることになる。

タイアップ記事でこんなことを書くと怒られるかも知れないが、3G/LTEでバリバリに動画や大容量アプリをダウンロードしていると、スマホのバッテリも持たないので、大きめの容量を契約するより、容量制限をオーバーしないような利用スタイルを身につけることが非常に重要だ。

容量制限内で快適にスマホ利用するためには、自宅に固定網インターネットにつながったWi-Fi環境があった方が良い。NifMo契約者はソフトバンクテレコムの公衆無線LANサービス「BBモバイルポイント」を利用可能だが、やはり自宅に固定網インターネットがないのは不便だ。

そうしたニーズに対しても、NifMoはニフティの固定網インターネットサービスとのセット割引も用意している。NTT東西のフレッツやauひかり、ドコモ光でも、接続事業者に@niftyを使っていれば、割引が効いてしまう。値引き額は200円と大きくはないが、もとの価格が安いため、十分な値引きと言えるだろう。

オプションとしては、音声通話+SMS(700円)とSMS単体(150円)が用意されている。音声通話+SMS+3GBデータならば、月額1,600円(税抜き)の基本料金に通話料(20円/30秒)とSMS送信料(1通3円)で利用できる。通話定額プランは用意されていないため、通話量が多い場合はIP電話アプリを併用するのがオススメだ。

このほかのオプションとしては、NifMoで購入したスマホ向けの「NifMoあんしん保証」と「NifMo訪問レクチャー」というサービスも提供されている。保証の方は月額380円+交換代金(初回5,000円、2回目10,000円、以降定価)と手軽で、先に交換機が送られてくる先出しタイプというのもありがたい。

MNPにも対応していて、ほかの携帯電話事業者から電話番号を移してくることもできる。しかしその場合、移動元で使っていたキャリアメール(○×△@docomo.ne.jpなどのメール)は利用できなくなる。NifMoでは@niftyのメールアドレスが利用できるが、AndroidスマホならGmailの方が便利なので、元から@niftyを使っていたとかでない限り、Gmailを活用するのがオススメだ。

公衆無線LANサービスを簡単に利用するための「NifMoコネクト」というアプリがAndroid/iOSの両方に提供されている。通信量のチェックや通信量の警告通知などの機能もあるので、制限容量の超過を防ぐのに役に立つ。

「NifMoコネクト」。当月のデータ通信量も参照できる
BBモバイルポイントのエリアに入ると、自動的に接続
接続時の電波の強さも指定できるので、「接続したけど電波状態が悪くてパケ詰まり」という状況を起こりにくくできる

Android向けには「NifMoバリュープログラム」というアプリも提供されている(iOSはブラウザから利用できる)。これは提携ショッピングサイトで買い物をすると、NifMoの料金が割引されるというものだ。アフィリエイトプログラムなわけだが、Yahoo!ショッピングをはじめ、いろいろなところと提携しているので、けっこう使う機会はありそうだ。NifMoバリュープログラムについてはこちらの記事も参考にしてほしい。

ライトユーザーも気軽に使えるP8lite+NifMoの組み合わせ

MVNOとSIMフリー端末の組み合わせは、ちょっと玄人向けな印象もあるが、実際には「高機能なスマホやヘビー級アプリは要らないから、まずは安くスマホを使いたい」というようなライトユーザーに最適なものだったりする。

スマホをバリバリに使いこなし、なんでもスマホでやってしまうヘビーユーザーなら、ハイエンド端末も元が取れるまで活用できるかも知れないが、LINEとブラウザ、メールを少々程度のライトユーザーなら、P8liteとNifMoの組み合わせのような、いわゆる「格安スマホ」でも十分だ。

P8liteはカメラや画面サイズ、バッテリサイズなどに際だった特徴があるわけではないので、こだわりを持つヘビーユーザー向けの端末ではない。しかしだからといってエントリークラスのスマホにありがちなストレスとは無縁であり、ライトユーザーにとっては性能的に不足する部分がなく、サイズ感やホームアプリも使い勝手が良く、そしてなにより値段が安いため、非常に選びやすい端末となっている。

また、NifMoは長年一般向けにインターネット接続サービスを提供してきたニフティのサービスだけに、サポートやインフラへの信頼性があり、これもライトユーザーが選びやすい事業者と言える。P8liteとの「機器セット割引」も魅力的だが、自宅の固定回線で@niftyを使っているなら、そちらとのセット割引も魅力的だ。

これからスマホに移行する人やそうした家族がいる人は、大手キャリアのスマホだけでなく、P8lite+NifMoのような格安スマホも選択肢に入れておこう。

※「HUAWEI」は、Huawei Technologies Co., Ltd.の登録商標です。

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