【特別企画】

「HUAWEI P9 lite PREMIUM」はMVNO最適化が活きるプレミアムな使い勝手

au VoLTE・WiMAX 2+対応、指紋センサー搭載で圧倒的コスパ

MVNOのUQ mobileは、ファーウェイ製のスマートフォン「HUAWEI P9 lite PREMIUM」(以下、P9 lite PREMIUM)を11月25日に発売した。ネーミング的には「ライトかつプレミアムって……?」というような感想を持つ人も多いかもしれない。

先に発売されたファーウェイ端末でいえば、ライカと共同開発したデュアルレンズカメラを搭載したフラグシップで、世界販売台数900万台を誇る「HUAWEI P9」、3万円以下でコストパフォーマンスの高い「HUAWEI P9 lite」などが存在するが、P9 lite PREMIUMはどのような端末なのか?

今回、P9 lite PREMIUMを試用する機会を得たので、その特長を紹介していきたい。結論から言えば、P9 lite PREMIUMはUQ mobileに最適化され、UQ mobileのサービスとガッチリかみあった「プレミアム」な使い勝手を実現してくれる端末だ。

メッシが起用された端末イメージビジュアルもプレミアムな感じを醸し出しているが……

UQ mobileのみが販売する特別仕様のスマートフォン

P9 lite PREMIUMは、UQ mobileのみが販売するスマートフォンであり、いわばP9 liteのUQ mobile版といえる端末だ。コストパフォーマンスの高さから人気を博すP9 liteをベースに、さらにスペックアップした仕様に仕上げられている。

UQ mobileが販売するHUAWEI P9 lite PREMIUMは、どこがプレミアムなのか

人気のSIMフリースマートフォン、P9 liteをベースにUQ mobile仕様に仕上げられている

P9 liteとの違いは、UQ mobileが提供する高音質通話のau VoLTEに対応したほか、WiMAX 2+のキャリアアグリゲーションに対応し、下り最大220Mbpsの高速通信を実現したこと。また、メモリが1GB増え、3GBになったこともポイントとして挙げられる。

つまり、P9 lite PREMIUMは、P9 liteのコストパフォーマンスの高さはそのままに高性能化、さらに通話や通信といったサービスをUQ mobileに最適化し、大手キャリアと同等の使い勝手を実現した端末といえる。

充実のスペックながら驚きのコストパフォーマンス

それでは、P9 lite PREMIUMの端末自体の特長をチェックしていこう。

ディスプレイは、約5.2インチ、フルHD(1920×1080ドット)のIPS液晶を搭載。5.2インチというサイズは、最近のAndroidスマートフォンでは標準的なサイズになりつつあるが、それでもやや大きめというイメージを抱きがちだろう。

しかし、P9 lite PREMIUMを手にしてみると、意外にコンパクトに感じられる。本体サイズが約146.8×72.6×7.5mmと、薄型で幅も抑えていることがその理由。重さも約147gと軽量で、大画面ながら手にしたときの感覚はライトだ。

5.2インチで大画面ながら、手にしたときのサイズ感はコンパクトだ

一方、外観デザインは高級感のある仕上がりになっている。ボディにはアルミ合金フレームを採用し、強度アップと軽量化を両立。マットに仕上げられた背面も、落ち着いた印象を感じさせるほか、指紋などが目立たず、滑りにくく手にフィットして、持ちやすいという利点もある。

ダイヤモンドカットなどを施した削り出しのアルミ合金フレームにより、高級感のある仕上がりになっている

USB端子はMicro-B。変換アダプターなどを使うことなく、従来のMicro USBケーブルを利用できるのは手軽だ

カラーバリエーションは3色(ホワイト、ゴールド、ブラック)

メモリは3GBで、P9 liteよりも1GB多く、CPUにはクアルコム製のMSM8952(1.5GHz×4+1.2GHz×4、オクタコア)を採用。操作感は申し分なく、アプリの起動や切り替えなどもスムーズに行えた。

通信面では、UQ mobileが提供するau VoLTEに対応し、au VoLTE端末同士で高音質通話を利用できるほか、発着信までの時間もスピーディーになっている。また、おなじくUQが提供するWiMAX 2+のキャリアアグリゲーションにも対応し、仕様上の通信速度は下り最大220Mbpsとなる。

au VoLTE対応により、通話中もアンテナ表示は「4G」となっている

背面に搭載された指紋センサーも見逃せない特長のひとつだ。今では指紋センサーを搭載したスマートフォンも珍しくなくなっているが、ファーウェイの指紋センサーは認識精度と速度に定評がある。

どの向きでタッチしても指紋を認識できる「指紋センサー2.0」を搭載

P9 lite PREMIUMでは、どの向きでタッチしても指紋を認識できる第2世代の「指紋センサー2.0」を搭載。スリープ時に指紋センサーに指で触れるだけで、すばやくロック解除ができる。認識時間は約0.5秒だが、体感的にはほぼ一瞬。指紋センサーによるロック解除は、一度使ったら手放せなくなる便利機能だといえるだろう。

指紋センサーのタッチ操作でカメラのシャッターを切ったり、電話に出ることが可能

もちろん、P9 lite PREMIUMはカメラ機能も充実している。P9のようなデュアルレンズカメラこそ搭載していないものの、背面には1300万画素のメインカメラ、前面には800万画素のインカメラを搭載。いずれもF値2.0の明るいレンズを採用しており、セルフィー(自撮り)などもきれいに撮れる。

背面のメインカメラは1300万画素。ソニー製の積層型CMOSイメージセンサーを搭載する

また、料理写真を美味しそうに撮影できるナイスフードモード、10段階で美顔補正ができるビューティーモードなどの多彩なカメラモードも搭載。指紋センサーの長押しや笑顔検出、音声でシャッターを切ることもでき、セルフィー撮影がはかどることうけあいだ。

ナイスフードモードのほか、パノラマ、夜間撮影など、多彩なカメラモードを用意

Before
After

通常撮影時(左)とナイスフードモードでの撮影時(右)との比較。まぐろ漬け丼や“かけそば”が明るい色合いになって、美味しそうに見える

そのほかの仕様としては、OSはAndroid 6.0を採用。内蔵ストレージは16GBで、外部メモリとして最大128GBまでのmicroSDXCカードを利用できる。バッテリーは3000mAhと大容量。カラーはホワイト、ゴールド、ブラックの3色。

このようにP9 lite PREMIUMは、外観、機能、スペックともに、キャリアのスマートフォンと比べても遜色ない出来ばえとなっているが、提供価格は安価に抑えられている。

P9 lite PREMIUMを取り扱うUQ mobileのサービスと料金プランについても見ていこう。

UQ mobileは、KDDIグループのUQコミュニケーションズとUQモバイル沖縄がau網を利用して提供するMVNOサービスだ。プランとしては、指定の無料通話とデータ通信を利用できる「ぴったりプラン」「たっぷりプラン」などを提供している。

P9 lite PREMIUMをキャリア並みの使い勝手で、なおかつ格安の料金で利用したいという人には、「ぴったりプラン」がおすすめだ。

見た目と機能はプレミアム、サイズ感と価格はライト

本体価格の安さとコンパクトなサイズ感といったライトな面、高級感のある見た目やau VoLTE対応をはじめとするスペックのプレミアムな面を兼ね備えたP9 lite PREMIUMは、その価格レンジを超越した端末だといえる。

何よりも、au VoLTE、WiMAX 2+など、UQ mobileのサービスをフル活用できる、最適化端末というのがポイントだ。リーズナブルな料金で、大手キャリアと同じ感覚でサービスを使うことができる。MVNOでも万全の使い勝手を求める人にとって、納得の端末&サービスになっているのではないだろうか。

なお、UQ mobileでは、全国6カ所のUQスポットや大手家電量販店、携帯ショップなど、実店舗での販売も展開している。P9 lite PREMIUMが気になる人は、最寄りの店舗で使用感などを確認してみてはいかがだろうか。