津田啓夢: ウィルコム HONEY BEE 2
2008年の「俺のケータイ of the Year」には、ウィルコムの「HONEY BEE 2」(京セラ製)を推したい。正直なところ、「HONEY BEE 2」を今年のNo.1としていいものか悩んでいた。
2月に登場した「HONEY BEE」は、ウィルコム端末としては久々(!?)に明確なコンセプトを感じた端末だったが、メールや通話に次ぐコミュニケーションツールとなっているカメラ機能が搭載されていなかった。それから約8カ月して、カメラ搭載の「HONEY BEE 2」が発売されることになったのだが、わくわく感は最初の「HONEY BEE」の方が強かった。「HONEY BEE」のカメラ搭載モデルが「HONEY BEE 2」となるため、当然といえば当然なのだが、最初からカメラを搭載してくれていれば悩むこともなかったのに、なんて思ってしまった。
「HONEY BEE 2」は、ポップなデザインにかわいらしさが詰まっている。その名の通り、Bee(ミツバチ)をモチーフにしており、ミツバチのキャラクターがそこかしこに登場する。ボタン部は数字部分が凸加工され、発話キーは受話器をあげたような形が大胆に配置されている。また、方向キー右上のマイオリジナルキーは、ミツバチのお尻をイメージしたような縞模様のアレンジで楽しいし、背面の30万画素カメラ周辺にも「Cheeeese!」なんて文字で遊び心を演出している。
機能的に先進的なところはないものの、外観デザインの遊び方は「HONEY BEE 2」が今年一番気が利いていたように思う。また、「HONEY BEE 2」のような端末が、携帯電話ではなくピッチ(PHS)から登場した点も面白い。かつてのピッチには、親しみやすくて気軽なおもちゃのようなところがあった。PHSの事業者がウィルコムのみとなって寂しい状況ではあるが、高級感や高性能とは毛色の異なる、気軽なコミュニケーションツールとしてのピッチにも期待したいところだ。そんなわけで2008年は、期待感も込めて「HONEY BEE 2」をNo.1としたい。
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