結果発表


 12月16日~22日にかけて、読者の皆さまに選定していただいた「読者が選ぶ 2009年 ケータイ10大ニュース」の集計結果を発表いたします。編集部でノミネートした主要ニュースに対し、1人3票までの投票を受け付けたところ、1921票(693人)が集まりました。ご協力いただき、ありがとうございます。

 


1位
(261票)
iPhone OSが3.0に、新機種「iPhone 3GS」も登場
 

 2008年に国内で発売され、昨年の「ケータイ10大ニュース」でもトップになったiPhoneだが、2009年夏に「iPhone OS 3.0」が発表され、新モデル「iPhone 3GS」も登場した。

 処理速度や通信速度が向上したほか、電子コンパスや動画対応300万画素カメラを搭載するなど、全体的なスペックアップもさることながら、多彩なアプリケーションが次々と登場することも魅力の1つ。2年連続で一年を代表する話題に選ばれたのは、iPhoneを中心としたエコシステムがより良い環境をもたらし続けていることも大きな要因だろう。その一方で、Androidケータイへの期待も膨らみつつあり、2010年はスマートフォン市場の闘いは熾烈を極めそうだ。(関連記事:1/2/3/4/5/6/7/8/9/10

  
  
2位
(197票)
Androidケータイ「HT-03A」発売、国内メーカーも開発着手
 

 昨年は6位に選出された「Androidケータイ」だが、今夏、国内でも対応機種が登場し、2009年の10大ニュースでは、iPhoneに次ぐ話題に選ばれた。手に取るユーザーの数はまだ限られているかもしれないが、GoogleのWebサービスとの親和性の高さ、新たなアプリケーションの登場など、ITリテラシーの高いユーザーにとっては興味が尽きない端末/サービスと言える。

 NTTドコモがソニー・エリクソン製Android端末の導入に意欲を見せているほか、シャープが端末開発の意向を示している。ユーザーの中でも期待は徐々に高まっているようで、2010年はさらに盛り上がりを見せるだろう。(関連記事:1/2/3/4

  
  
3位
(174票)
モバイルWiMAX、国内向けサービスが遂にスタート
 

 2007年暮れに免許が割り当てられてから1年余、2009年2月に地域限定サービスを、そして2009年7月から正式サービスをスタートしたUQコミュニケーションズのモバイルWiMAXサービスが3位に選ばれた。

 正式サービスから5カ月間、UQはエリア拡充に力を入れており、特に首都圏では繋がりやすくなってきたという声も出ている。データ通信に特化した事業形態は、ウィルコムが先鞭をつけ、イー・モバイルが展開してきたが、高速化したモバイルWiMAXが登場したことで、モバイルインターネットの更なる拡がりが期待できそうだ。(関連記事:1/2

  
  
4位
(128票)
ウィルコムが事業再生ADR、XGP開始も当初は試験的に
  9月下旬、ウィルコムは債務者との協議により、私的な債務整理を行う事業再生ADRの申請を発表した。その一方で、モバイルWiMAXの対抗馬となる「WILLCOM CORE XGP」もスタートした。ただし、当初は試験的なサービスとなっている。(関連記事:1/2/3
  
5位
(125票)
パケット定額下限の値下げ、ガンガンメールなど料金競争加速
  4月にドコモが段階制パケット定額サービスの下限額を引き下げたことを皮切りに各社が追随。さらにauは、「指定通話定額」「ガンガンメール」を提供するとドコモも類似のメール用プランを提供するなど、料金面での施策は今年も多く行われた。(関連記事1/2/3/4/5
  
6位
(109票)
NEC/カシオ/日立、ルネサス/NECエレなど携帯関連業界で再編続く
  これまでも端末メーカーの撤退、再編が行われてきたが、その流れは止まることなく、2009年はNEC/カシオ/日立の携帯電話事業が統合されることになった。また半導体を手掛けるルネサスとNECエレクトロニクスの統合も行われ、業界再編は今後も続く可能性がある。(関連記事:1/2/3/4
  
7位
(97票)
Twitterが話題に、モバイルサービスもスタート
  米国発のコミュニケーションサービス「Twitter」が2009年に入って、国内でも多くのユーザーを獲得した。類似サービスも多く登場したほか、Twitterでは日本市場向けに携帯サイトをオープンした。(関連記事:1/2/3/4
  
8位
(85票)
太陽光発電やベルト付き、3D液晶……携帯電話の個性化が進む
  カメラや液晶ディスプレイを中心に高機能化が進めれてきた日本の携帯電話だが、2009年には太陽光発電機能、3D液晶ディスプレイ、1200万画素カメラといったスペックアップやバラエティ化が進む一方、香水を付けたり、ベルトを備えたりするなど、ユニークな機種も登場した。(関連記事:1/2/3/4
  
9位
(80票)
モバイルWi-Fiルーターが続々登場、ケータイにアクセスポイント機能も
  データ通信端末の接続に対応、あるいは通信モジュールを内蔵する携帯型のWi-Fiルーターが数多く発売された。一部の携帯電話では、無線LANアクセスポイントとして利用できるものも登場している。(関連記事:1/2/3/4/5
  
10位
(71票)
ドコモ、iモードブラウザの仕様拡充やオートGPS導入など
  スタートから10周年を迎えたドコモのiモードだが、2009年夏モデルにあわせ、仕様が大きく拡充され、JavaScriptやCookieなどに対応した。不具合により、JavaScript機能が長く制限されてきたが、今回の使用拡充は“ケータイインターネット”の表現力を大きく向上させるものだ。またオートGPSの投入により、かねてより提唱する“行動支援ケータイ”として一歩前進したことも2009年の大きなトピックの1つだろう。(関連記事:1/2/3
  
 以下、獲得票順
  

(71票)KDDI、新ブランド「iida」立ち上げ

(59票)ケータイの中古市場への取り組み、盗難端末対策も

(46票)拡張現実“AR”の模索進む

(44票)ドコモとソフトバンクがPDCサービス終了時期を明示、プッシュトークなども終了

(35票)3GやWiMAXなど通信モジュール搭載パソコンが続々登場

(35票)位置ゲーの人気徐々に拡大、ソーシャルゲームも注目

(34票)1GHz CPU搭載のスマートフォン登場

(31票)30位各社に3.9G免許割当、各種取り組みも

(30票)端末の人気は中下位機種に、旧機種の新色追加や外装変更の新機種も

(27票)BlackBerry Bold登場、日本市場で展開本格化

(26票)4月より青少年ネット規制法、石川県では「子供の携帯禁止」条例も

(20票)Windows Mobile 6.5登場、Marketplaceスタート

(18票)「BeeTV」「S-1バトル」開始、ケータイ向け動画サービスが話題に

(17票)既存キャリア同士によるMVNOサービス、MVNOの在り方に議論

(13票)携帯各社が環境関連の取り組み、官民合同でリサイクル活動も

(9票)海外発の高級ケータイ「VERTU」、日本上陸

(9票)総務省が帯域制御に関する指針、各社が基準を明らかに

(7票)通信機能搭載のデジタルフォトフレーム、キャリア各社も本格化

(2票)接続ルールなど競争政策で議論が活発に

2009/12/25/ 12:00