レビュー

「HUAWEI P30 lite」クイックインプレッション

ついに“lite”もトリプルカメラに

 3月に海外で発表され、5月からいよいよ夏モデルとして国内販売が始まったファーウェイの「P30」シリーズ。高性能なカメラを搭載する「HUAWEI P30 Pro」や「HUAWEI P30」にも注目が集まるが、特にSIMロックフリー版では、毎年好調な売れ行きを記録している人気モデルの後継機種「HUAWEI P30 lite」狙いのユーザーも多いのではないだろうか。

HUAWEI P30 lite(ミッドナイトブラック)

 筆者はここ数年、Pシリーズの“lite”モデルは買ったり借りたりと毎年何らかの形で使っている。性能と価格のバランスだけで言えば、3年前の「P9 lite」の時点でも十分に満足できる仕上がりだったが、それでも、このシリーズには毎年何らかの進化を感じる。

 たとえば2年前、「P9 lite」から「P10 lite」へのモデルチェンジでは、筐体がまるでフラッグシップモデルのようなガラスと金属で構成された高品質な物に変わり、質感がグッと高まった。初めて手にした時、とても3万円の端末には見えないなあと驚いたことを覚えている。

ついにliteも「トリプルカメラ」を搭載

 では、今回の「P30 lite」ではどんな進化を見せてくれるのだろうか。個人的には、今回のポイントは「カメラ」だと思う。ライカ監修でこそないものの、ハイエンドモデルで評判のトリプルカメラがついに“lite”にも搭載された。

標準カメラの作例
広角カメラの作例

 トリプルカメラになったというだけでもインパクトはあるかもしれないが、ややマニアックな部分に目を向けてみると、これまでの“lite”にはなかった「ウォーターマーク」(写真の左下に入る機種名の透かし)の設定がある。フラッグシップモデルと同じように、「この機種で撮った写真だぞ」と自信を持ってアピールできるクオリティーに達した自負の現れ……というのは考えすぎだろうか。

水滴型ノッチを採用した今時のスマホらしいデザイン

 ボディサイズは1年前の「P20 lite」よりわずかに大きい程度だが、画面サイズは5.84インチから6.15インチに拡大。水滴型ノッチを採用し、画面占有率の高いスッキリとしたデザインになっている。正面から見た印象は昨今のハイエンドモデルと遜色ない。

 スペック面では、メモリ(RAM)の容量は変わらないものの、CPUは高速化されている。P30やP30 Proのように重いゲームアプリも快適とは行かないまでも、WebブラウジングやSNSなどの日常的な用途ではストレスなく利用できる。

 また、これは前機種から変わらない長所だが、廉価モデルでは省略されることも少なくない5GHz帯のWi-Fiに対応しており、充電端子もmicroUSBではなくUSB Type-Cだ。ハイエンドモデルとの2台持ちを考えているヘビーユーザーにとっても扱いやすいだろう。