レビュー

「Palm Phone」ミニレビュー(編集部大泉)

独自のアプリ一覧画面と「ジェスチャーパッド」機能で操作性をカバー

 手のひらサイズのAndroidスマートフォン「Palm Phone」が、4月24日に発売される。3.3インチのHD液晶ディスプレイを搭載し、1200万画素のメインカメラ、800万画素のインカメラを備えるほか、ロック画面からジェスチャーでアプリを起動できる「ジェスチャーパッド」や、画面がオフのときには通知を表示させない「Life Mode」を備える。「Palm Phone」を「ケータイ Watch」編集部スタッフそれぞれの視点からご紹介しよう。

編集部・大泉

 小型端末に惹かれるというのは、今となっては“古参”の部類に仲間入りしているといえるだろう。筆者も昔ほど小型端末が登場しないことを残念に感じていた。

個人的に印象の深い「P-01D」と大きさを比較

 「Palm Phone」に関していえば、Androidを搭載し、3.3インチの小さな画面であるにもかかわらずHD解像度の液晶画面を備えている。画面が小さいからか、各種ボタンなども相対的にかなり小さく表示されているように感じる。

 ドロワー(アプリ一覧)は独自にカスタマイズされたものが用意されるほか、ロック画面からアプリを直接呼び出せる「ジェスチャーパッド」機能が用意されており、小型端末の使いにくさをカバーしている。

 「ジェスチャーパッド」機能は、ロック画面の最下部を下から上にスワイプすることで起動でき、表示される窓に起動したいアプリ名の頭文字を手書きで入力することで検索・起動することができる。

 現在のところ、「ジェスチャーパッド」は日本語での入力はできず、アルファベットでの検索にしか対応していない。満足に活用するためには本体の言語設定を変更する必要がある。そうすれば、たとえば「S」と入れれば設定(Settings)やサウンド(Sound)へすぐアクセスできる。小型端末の使いにくさをカバーしてくれる非常に面白い機能だ。

 「ジェスチャーパッド」機能は、PalmがPDAを手がけていたころに開発された「Graffiti」という手書きによる入力方法を一部踏襲したもので、PDAのPalmをご存知の方には懐かしく感じることだろう。

ドロワーは独自のものが用意されている
文字入力画面ではボタン類の小ささを顕著に感じる
「ジェスチャーパッド」機能は起動したいアプリの頭文字を手書きで入力する
「P」を入力してみたところ

 端末のスペックだけを見ると、LTE対応バンドが乏しかったり、バッテリー容量も800mAhだけであったり、値段も高く感じてしまうが、接続端子は今どきの端末らしくUSB Type-Cだったり、カメラも1200万画素のものを搭載していたりと、Android搭載の小型端末としては非常に魅力的に感じる。

 小型端末フリークはもちろん、そうでなくても独自の操作性を備える「Palm Phone」を一度は体験してみる価値があるのではないだろうか。

Amazonで購入