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国内モバイルデバイス市場、Kindle FireやNexus 7が牽引

 IDC Japanは、国内モバイルデバイス市場の2013年第1四半期(1~3月)の出荷台数を発表した。

 IDCでは、スマートフォンやタブレット、パソコン、データコミュニケーション端末を対象に出荷台数を調査。2013年1~3月の総出荷台数は、前年同期比9.7%増の1358万台となった。パソコン市場は前年同期比4.6%減、スマートフォンも成長が鈍化したが、タブレット市場の成長をそれらを補った形。

 スマートフォンの出荷台数は、前年同期比4.0%増の681万台で、成長率は1ケタ台に留まった。Android端末の出荷数が前年同期比でマイナスになったことが要因。iPhone 5の販売は好調を維持しているという。

 タブレット端末は、前年同期比187.2%増の201万台で、2四半期連続して200万台を記録した。急成長の要因は、「Kindle Fire」や「Nexus 7」といった低価格のタブレット端末が個人ユーザーを中心に拡大しているためという。

 また、LTE搭載タブレットの出荷拡大や、法人向けタブレット端末の需要が堅調に推移している点もポイントだ。しかし、IDCでは出荷数と販売数に乖離が出始めているとし、在庫問題や、ベンダー間の低コスト競争を懸念材料としている。

 このほか、スマートフォンは2013年全体で3000万台を超えるが、年間成長率は1
ケタ台に留まるとする。スマートフォンの出荷は、2017年に3708万台にまで拡大する見通しで、タブレット端末も同年969万台になると予測している。

津田 啓夢