ウィルコムがソフト更新の設定漏れ、97万回線に誤課金


 ウィルコムおよびウィルコム沖縄は、ソフトウェア更新関連の利用料を誤って請求していたことを明らかにした。対象となる約97万回線のユーザーに対して、9月分の請求(8月の利用分)を減額する。

 ウィルコムでは、PHS端末のソフトウェア更新サービスについて、パケット通信料を無料で提供している。しかし、ソフトウェア更新設備の移設時に、この設定が漏れて誤課金が発生した。発生期間は7月18日~8月23日。9月6日までに、11件の問い合わせがあったという。

 対象となるのは、京セラ製PHS端末で、該当期間中にソフトウェア更新、もしくはソフトウェア更新の確認を行ったユーザー。対象端末は以下の通り。

 WX310K、WX320K、WX320KR、WX330K、WX340K、HONEY BEE<WX331K>、HONEY BEE 2<WX331KC>、HONEY BEE 3<WX333K>、HONEY BEE BOX<WX334K>、HONEY BEE 4<WX350K>、Premium Shell<WX334KP>、BAUM<WX341K>、Premium Bar<WX341KP>、WX01K、Sweetia<WX02K>、LIBERIO<WX03K>、Casablanca<WX05K>。

 影響を受けた回線数は97万3443回線に上り、誤課金の総額は約635万円。1回線あたりの誤課金の金額は平均で約6.5円と小さいが、これはソフトウェア更新の確認だけを行ったユーザーが含まれるため。実際にソフトウェア更新を行ったかどうかによって、誤課金の金額が異なる。ソフトウェアを更新した場合には数百円の誤課金になるという。

 ウィルコムでは、9月請求分にて誤課金分のパケット通信料を減額する。解約したユーザーについては、個別に返金方法を案内するとしている。

 

(津田 啓夢)

2012/9/7 13:31