2011年の携帯・PHS出荷数、スマホ出荷が1000万台超に
電子情報技術産業協会(JEITA)と情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)は、2011年12月における日本国内の携帯電話・PHSの出荷台数実績を発表した。調査は主に国内メーカーを対象にしたもので、あわせて2011年を通した実績も案内されている。
■12月は前年比105.9%
2011年12月の実績を見ると、国内の携帯・PHSの出荷総数は307万8000第で、前年同期比105.9%となった。単月での出荷数で300万台を超えたのは、同年8月以来となる。内訳を見ると、携帯電話は297万6000台(ワンセグ対応機は249万6000台)で前年同期比107.8%、PHSは102万台で前年同期比69.7%となった。
3カ月に一度発表されるスマートフォンの出荷数については、2011年10月~12月の実績が295万9000台となった。この時期、携帯・PHSの出荷数は687万1000台で、スマートフォンは全体の43.1%を占めている。スマートフォンの出荷数を前年同期と比べると257.2%と大幅に増加しており、JEITAとCIAJでは「スマートフォンのラインナップが充実し、需要が拡大している」と指摘している。
■2011年通期の実績、スマホ出荷が1000万台超に
今回の発表により、2011年1月~12月まで、1年を通じた実績もまとめられている。携帯・PHSの出荷数は2958万4000台で、前年同期比88.9%となった。過去のデータを見ると、2007年は約5168万台、2008年は約4200万台、2009年は約3130万台、2010年は約3327万台となっている。2010年に前年を上回り、出荷数の減少傾向に歯止めがかかった形となっていたが、2011年は再び前年割れとなった。
このうち携帯電話は2785万6000台(前年同期比86.5%)、PHSは172万8000台(161.1%)となった。
さらにスマートフォンの出荷台数は1080万3000台となった。これは全体の36.5%を占める。JEITAとCIAJの調査では2010年4月~6月からスマートフォンの出荷数が公表されているが、2011年に入って急激にスマートフォンの出荷数が増加したことが示されている。
2012/2/14 14:47