auの国際ローミング、海外のW-CDMAも利用可能に


 KDDIと沖縄セルラーは、W-CDMA方式もサポートする新機種「MIRACH IS11PT」「EIS01PT」の発売に合わせ、国際ローミングサービス「グローバルパスポート」でも、海外のW-CDMA対応ネットワーク(UMTSネットワーク)と接続する。

 CDMA2000方式を採用するauでは、これまで海外で利用できる通信方式は、CDMA2000方式とGSM方式となっていた。近日発売予定の「MIRACH IS11PT」「EIS01PT」ではUMTS(Universal Mobile Telecommunications System)に対応しており、今回、海外のUMTSネットワークと接続する方針が決まった。UMTSは、携帯電話の3G(第3世代)方式の1つで、W-CDMA方式はUMTSに含まれる。これにより、米国、中国、フランス、ドイツなど世界127の国と地域におけるUMTSネットワークが利用できるようになる。

 通話料やパケット通信料は従来の「グローバルパスポート」と同じ。対応機種は「MIRACH IS11PT」「EIS01PT」で、これらの発売にあわせて、UMTSネットワークとの接続サービスが提供される。またau ICカードを海外のW-CDMA対応機種に装着する場合、KDDIのサポート対象外となるものの、音声通話は利用できる見込み。一方、パケット通信は仕様上、利用できないと見られている。料金は、現在のグローバルパスポートのに準じる。

 このほか、auでは、海外滞在時のパケット通信料が日額最大2980円になる「海外ダブル定額」の対象国を9月1日に拡大する。新たに米国のAT&Tが追加されるほか、UMTS対応機器向けの海外ダブル定額事業者として、韓国のKT、英国・アイルランド・オーストリア・イタリアの3、スウェーデン・デンマークのHi3Gなどが追加される。

 




(関口 聖)

2011/8/31 15:29