3つのブランドが用意された109プロデュースの「F-04C」


CECIL McBEE

 「F-04C」は、スライド形状の富士通製FOMA端末。STYLEシリーズで、2011年1月下旬に発売される見込み。

 3つ用意されるバリエーションがそれぞれ別々のブランドとコラボレーションしている、「カラバリ」ならぬ「ブラバリ」(ブランドバリエーション)モデル。10代の女子中高生を主なターゲットとしており、東京・渋谷にあるファッションビル「SHIBUYA109」の人気ショップの中から、「CECIL McBEE(セシル マクビー)」「Pinky Girls」「COCOLULU(ココルル)」とコラボレーションしている。

 機能やスペック面は2011年2月下旬発売予定の「F-05C」とほぼ同等で、いわゆる兄弟機の扱い。しかし、109とのコラボを最前提に開発された製品であり、F-05はむしろ派生機的な位置付け。スライド形状を採用した理由も、女子中高生の支持が多かったためだという。

 ブランドとのコラボモデルではあるが、3万円台中盤~後半での販売を予定。ターゲット層である女子中高生にとって買いやすい価格での提供を目指す。このため、GPSや防水、Bluetoothなどの機能は搭載を見送っている。

 カラーバリエーションは、CECIL McBEEのカラー名称が「小悪魔 PINK」、Pinky Girlsは「LOVE SWEET PINK」、COCOLULUは「STAR SPLASH」となっており、それぞれピンクをベースにしつつも異なるカラーリングとなっている。

 各ブランドのモデルとも、カラーリング以外にそれぞれ独自のアレンジを加えている。CECIL McBEEのモデルでは、「MENU」ボタンの表記を「MeNU」に変え、メールのアイコンにハートマークなどを追加。また、カメラレンズ部にある円状配置の文字列もブランド名に差し替えている。

 外面のデザインだけでなく、きせかえツールやデコメ絵文字、デコメピクチャ、写真のフレームやスタンプなども各ブランドがオリジナルでデザインしたものを搭載している。いずれも各カラー(ブランド)ごとの限定収録となっている。また、製品パッケージは各ブランドごとのオリジナルデザインで、さらに店頭では使われていないオリジナルのショッピングバッグが同梱される。

 アウトカメラは顔検出オートフォーカス対応の510万画素CMOSタイプ。また、自分撮りを重視し、インカメラは130万画素CMOSと高めの画素数となっている(一般的なモデルは30万画素前後)。さらに、スライドをオープン状態にするとディスプレイ裏面部分に「プリティミラー」(一般的な鏡)が露出するので、化粧の確認などに利用できる。

 メインディスプレイは約3.0インチ、フルワイドVGA(480×854ドット)、26万2144色表示のTT液晶。感圧式タッチパネルもになっており、付属のストラップ型タッチペンを使って写真にらくがきする「らくがき盛りフォト」機能が利用可能。

 らくがきに使うペンやスタンプ、フレームは、富士通のケータイサイト「@Fケータイ応援団」から追加ダウンロード可能。なお、タッチパネル機構は写真のレタッチ時にのみ動作する仕様となっており、通常のメニュー操作や文字入力はすべてボタンで行う。

 円盤状のカーソルキーは回転させることでスクロール操作ができる「クルクルキー」となっている。クルクルキー中央の決定キーは「Jewell cut」が施されたクリスタル風デザイン。キーバックライトは7色の「レインボーキーイルミ」になっている。

 このほか、デコメサイトの「デコメリー」で人気の高いものを中心に2000種類のデコメ絵文字をプリインストールし、メールの予約送信や自動返信といった機能にも対応している。microSDHCカードの最大サポート容量は16GB。

 本体サイズは111×50×15.1(最厚部17.2)mm、重さは130g。連続待受時間は約550時間、連続通話時間は約210分。3Gの海外ローミングやおサイフケータイ、iBodymoに対応。GSMのローミング、HSUPAには対応しない。


Pinky GirlsCOCOLULU

 

 



(白根 雅彦/森田 秀一)

2010/11/8 13:26