Android 2.2搭載、携帯風メニューも用意した「004HW」


004HW

 「004HW」は、Android 2.2搭載のファーウェイ製フルタッチ型スマートフォン。手のひらサイズのコンパクトなボディに仕上げられている。2011年3月下旬以降発売予定。

 比較的小型で低価格なエントリーモデルとして位置付けられていて、実質負担額もソフトバンクのスマートフォンラインナップとしては最安級の1万円以下となる見込み。

 ソフトウェアプラットフォームにはAndroid 2.2を採用し、比較的メーカー独自要素の少ない、オリジナルのAndroidに近い仕様となっている。メーカーは中国のファーウェイ(Huawei=華為)だが、同端末は日本が最初の投入となるという。

 GmailやAndroidマーケットなど、Googleの各種サービスが利用できるほか、S!メールにも標準対応する。ディスプレイは3.2インチ、ハーフVGA(320×480)のTFT液晶で、静電式のマルチタッチ操作に対応する。Android端末共通のキー類については、ホームキーのみがメカニカルなキーになっていて、バックキーとメニューキー、検索キーは静電式のタッチキーとなっている。カメラにはオートフォーカス対応の500万画素CMOSカメラを搭載。

 Android 2.2の目玉機能のひとつである、パソコンと同じフルスペックのFlashへの対応については、004HWではサポートされず、Flash Liteがサポートされる予定。

 メインメニューは、Android標準のものか、従来型の携帯電話風のものか選べる。従来の携帯電話風メニューは、ホーム画面として扱われるもので、「メール」「ブラウザ」「ギャラリー」などの機能のアイコンが、普通の携帯電話と同じように3×4個で配されている。

 日本語、英語、中国語の三カ国語については入力・表示をサポート。日本語入力には富士ソフトの「FSKAREN」を採用していて、フリック入力などのほかにも手描き認識にも対応する。表示に関しては、台湾語、韓国語、スペイン語、ポルトガル語、ドイツ語、フランス語と計10カ国語に対応する。

 なお、発売が来年春ということもあり、発表会では実機は展示されなかった。また、展示されていたモックアップについても、デザインの一部が製品版と異なり、例えばモックアップでは上端のイヤホン端子の径が小さめだったが、製品版では一般的な3.5mmの端子が採用される予定だという。

 GPS、無線LAN(IEEE802.11 b/g/n)、HSDPA(下り最大7.2Mbps)、Bluetooth、海外ローミングをサポート。チップセットはクアルコム製MSM7227(CPUは600MHz駆動)となる。最大32GBのmicroSDHCカードに対応する。

 大きさは約110×57×11.2mm、重さは120g(暫定値)。ボディカラーはブラック、ピンクの2色が用意される。

 



(白根 雅彦/関口 聖)

2010/11/4 13:20