スマートフォン利用動向調査、78%が業務を効率化できると回答
インプレスR&Dのシンクタンク部門、インターネットメディア総合研究所は、モバイルコンピューティング推進コンソーシアム(MCPC)のスマートフォン推進委員会の監修の下、スマートフォンの利用状況をまとめ、「スマートフォン利用動向調査報告書2010」として発売した。
調査の結果、もっとも利用しているスマートフォンは、iPhone 3Gが24.6%で1位、2位がiPhone 3GSの21.5%となった。iPhoneがスマートフォン市場を席巻する一方で、昨年、一昨年と首位だったAdvanced/W-ZERO3[es]は3位の14.5%、4位のWILLCOM 03は6.8%、5位のW-ZERO3[es]は4.5%といずれもシェアを落としている。
なお、NTTドコモのWindows Mobile端末「T-01A」は2.5%で9位、Android端末「HT-03A」は2.3%で10位、RIM社の「BlackBerry Bold」は1.2%で12位となっている。
また、1日に30分以上データ通信を利用するユーザーは、2008年の42%から増加し55.3%となった。これを端末プラットフォーム別に見ると、Windows Mobile端末が44.5~54.6%であるのに対して、iPhoneのユーザーは66.8~77.3%、Androidのユーザーも66.8%と高くなった。
「スマートフォンによって業務効率化が図れるか」という説明では、「そう思う」(40.6%)、「どちらかといえばそう思う」(37.4%)が多く、合計すると78%となった。昨年の同じ質問では47.7%だったため、大幅に増えている。インターネットメディア研究所では、「特にiPhoneユーザーでその傾向が顕著。数多く提供されているアプリによるところが大きい」と分析している。
「スマートフォン利用動向調査報告書2010」は、A4判180ページ構成となり、価格はCD版(PDF)が6万900円、CDと冊子のセットが7万1400円。
なお調査では、「携帯電話・PHS利用者のスマートフォン利用動向」(有効サンプル3004件)としてマクロミルの調査モニターを活用しているほか、「法人のスマートフォン利用動向」(有効回答数1808件)としてNTTレゾナントのgooリサーチ、「スマートフォン利用実態調査」(有効回答数8805件からスマートフォン利用者2886件を抽出)として、Impress Watchのサイトで実施したアンケートを活用している。
2009/12/11 17:58