ドコモと東大病院、モバイルを活用した医療情報環境を研究


 NTTドコモと東京大学医学部附属病院(東大病院)は、携帯電話などを活用した医療情報環境の構築で共同研究を行うと発表した。東大とドコモが共同で運営する講座が開設され、今後4年にわたり医療情報の活用が研究される。

 ドコモと東大病院が共同研究を行う講座は、新たに東大病院22世紀医療センター内に開設される「健康空間情報学」。2009年9月1日から4年間開設される。同講座は、東大が企業と共同で講座を開設する「社会連携講座」のひとつとなる。

 共同研究では、モバイル機器を活用し、現状では受診した医療機関ごとに分散して保管されている医療情報の統合化した利用や、医療機関における一層の情報活用が研究課題となる。ドコモは、診療されたデータやユーザー自身が測定したデータを、モバイル機器で仮想的に統合する技術を研究する。東大病院は、より高品質な医療を実現するための医療情報環境の実証研究を行う。

 両者は共同研究を通じて、医療情報環境の技術革新と普及を図り、同時に人材育成も行うとしている。

 



(太田 亮三)

2009/8/26 16:07