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耐海水で海中撮影も実現、タフネス最強をうたう「TORQUE G02」

 KDDIから発表された「TORQUE G02」は、京セラ製のAndroidスマートフォン。各種耐久規格をクリアしているタフネススマホシリーズの最新機種、昨夏の「TORQUE G01」よりもさらにタフネス性能が向上し、VoLTEなどの最新スペックにも対応している。7月上旬に発売される予定。

「TORQUE G02」グリーン

 「TORQUE G02」はスマートフォンで世界初という耐海水を実現している。通常の防水は真水のみの対応で、TORQUE G01は塩水の噴霧への耐久性能はあったが、今回は「常温の海水に水深1.5mで30分沈めても壊れない」という仕様となっている。海水の場合、金属部品の腐食への影響が大きく、さらに微生物などの浮遊物が隙間などに入り込むことへの対策が必要で、この種の機器がケースなしに海水へ対応していることは珍しい。

 水中ではタッチパネル操作はできないが、側面と前面のハードウェアキーだけでカメラなどの操作が可能。水中でカメラを起動したときは、自動的に水中撮影モードとなる。水中撮影モードでは水の屈折による歪みと色調が補正される。

 タフネス性能では、MIL-STD-810Gの防水(風雨、浸漬、雨滴)、防塵、耐衝撃(落下/衝撃)、耐震動、耐日射、防湿、温度耐久(高温動作/高温保管、低温動作/低温保管、温度衝撃)、低圧対応(動作/保管)、塩水耐久、耐氷結(凍結-融解/氷結)と独自試験による耐海水(水深1.5m)と耐荷重(100kg重)の全21項目をサポートする。このうち、G01に比べると耐衝撃性能が向上し、耐氷結と耐海水、耐荷重は新規の対応となっている。

 ディスプレイ面には旭ガラスの強化ガラス「Dragontrail X」を採用。側面などにバンパーのある構造で、耐衝撃性能を高めている。

 ディスプレイには1280×720ドットのIGZOを採用する。フルHDに比べると解像度が低い分、低消費電力となっている。タッチパネルのチューニングにより、少し濡れた状態やグローブをした状態でのタッチ操作にも対応する。

 通話音を発するレシーバーは開口部がなく、フロントパネル全体が振動して発声する京セラ独自のスマートソニックレシーバーを採用。着信音などを発する背面のスピーカーはデュアル仕様で、100dB以上の大音量を実現する。

 ボディは上下がわかりやすいアンシンメトリーデザインを採用する。フロントのホームボタンなどはメカニカル型。背面パネルは外すことができるが、さらに内側にもカバーがある2重構造で、その下にバッテリーやnanoSIMカードスロット、microSDカードスロットがある。

 イヤホンおよびmicroUSBコネクタは両方ともに防水キャップがある。充電はmicroUSB端子からも可能だが、別売りのQi充電台で非接触充電も行なえる。側面には好きな機能を割り当てられる「ダイレクトボタン」がある。

 純正オプションとして、カバンのベルトなどにぶら下げられるカラビナ付き専用ホルダー「Hard Holder」も用意される。TORQUE G01向けのHard Holderは、本体の上端と下端に引っかける形の構造で、装着すると背面を覆い、本体サイズがやや大きくなっていた。TORQUE G02向けのHard Holderは下よりの左右側面に設けられた穴(片方はストラップホール兼用)に引っかける構造となり、背面を覆うことがなくなっている。このほかにもフローター兼用のリストストラップもオプション品として用意される。

 アウトドアシーンを想定し、登山向けの山岳地図「YAMAP」、サーフィン向けの波風情報の「なみある?」、カロリー消費をチェックする「DAILY STEP」、夜間表示モードもある星図「Sky View」といったアプリをプリインストールしている。このほかにも朝夕や天気、気圧、コンパスといったアプリも搭載する。

主な仕様

 ディスプレイは約4.7インチ、1280×720ドット(HD)のIGZO液晶。メインカメラは1300万画素、インカメラは500万画素。チップセットは「MSM8928」(最大1.4GHzのクアッドコア)、メモリは2GB、ストレージは16GB。最大128GBのmiroSDXCカードに対応する。OSはAndroid 5.1。

 通信速度は下り最大150Mbpsで、au 4G LTEのキャリアアグリゲーション(CA)に対応。WiMAX 2+も利用できる。VoLTEをサポートし、シンクコールやボイスパーティも利用できる。国内では3G(CDMA)には音声・データともに非対応だが、海外ローミング時にはLTE/GSM/UMTS(W-CDMA)に対応する。

 おサイフケータイとNFCをサポート。ワンセグを視聴・録画できる。ワンセグ視聴には外付けアンテナが必要。赤外線通信には非対応。無線LANはIEEE802.11a/b/g/n/acでBluetooth 4.1にも対応する。

 バッテリー容量は2910mAh。大きさは約72×147×14.2mm(暫定値)、重さは測定中。ボディカラーはグリーン、レッド、ブラックの3色。

レッド
ブラック
アクセサリー

白根 雅彦

太田 亮三