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曲面有機ELで5.6インチのQuadHD+、「GALAXY Note Edge SC-01G」

 NTTドコモは、2014年冬モデルとして、曲面有機ELディスプレイを搭載したサムスン電子製のAndroidスマートフォン「GALAXY Note Edge SC-01G」を10月下旬に発売する。実質価格は6万円台となる見込み。

「GALAXY Note Edge SC-01G」

 「GALAXY Note Edge SC-01G」は、画面右端が曲面形状で側面とつながった「エッジスクリーン」を搭載するのが最大の特徴。エッジスクリーンもタッチ操作が可能で、メニューなどさまざまな使い方ができる。また、「GALAXY Note」シリーズとして本体に収納できるスタイラスペンが付属する。

 標準のサムスン製のホーム画面は、従来のモデルとは異なり、画面下部に全ページ共通で表示されるドックランチャーが用意されない。そのかわりにエッジスクリーン部にアプリのショートカットアイコンを配置し、ドックランチャーとして使えるようになっている。

 通常のアプリはエッジスクリーン以外の部分だけで表示されるので、アプリ使用中もエッジスクリーンにはショートカットアイコンやエッジスクリーン用アプリなどを表示したままにできる。音楽再生やカメラ操作などではエッジスクリーン部分に操作UIが表示され、画面をより広く使えるようになっている。

 エッジスクリーン用アプリとしては、標準で定規、ストップウォッチ、タイマー、フラッシュライトの操作、ボイスレコーダーなどのミニツールが用意されている。このほかにも新着通知情報や天気情報、ニュース、トレンドワードなどの表示も可能。エッジスクリーン用アプリをサードパーティが開発することも可能で、Samsung Appsからダウンロードできる。

 ナイトクロックを設定しておくと、設定された時間帯にエッジスクリーンにだけ時刻が表示される。このときの表示の輝度は、液晶では不可能なレベルの暗さになっていて、明るい場所ではほとんど見えないが、暗い室内で見やすくなっている。バックライトを点灯させる液晶とは異なり、表示部以外は発光しない。

 従来のGALAXY Noteシリーズ同様、背面カバーを付け替えるタイプのフリップカバーがオプション品として用意される。従来のNoteシリーズのフリップカバーは小窓が開いていたが、GALAXY Note Edge用のフリップカバーには小窓がなく、代わりにエッジスクリーン部が露出するようなデザインになっていて、着信通知などはこのエッジスクリーンに表示されることで、フリップカバーを閉じた状態でも確認できるようになっている。フリップカバーの開閉に連動し、表示が切り替わる仕組みも搭載される。

 複数のアプリを同時に表示するマルチウィンドウ機能も強化されている。画面を上下に分割して2つのアプリを表示するモードに加え、ミニウィンドウで別のアプリを表示することもできる。ミニウィンドウは5枚まで同時に表示可能で、上下分割表示を加えると合計7つのアプリを同時に表示できる。

 高い処理能力を実現するために、GALAXY Note Edgeでは通信モデムとアプリケーションプロセッサ(CPU)を別々にし、通信時の負荷を軽減している。また、CPUも今期のドコモ端末としては最速となる2.7GHzのクアッドコアとなっている。

 GALAXY Noteシリーズの特徴でもあるSペンも引き続き搭載している。画面の一部を切り取るクリップボード機能は、たとえばWebページの一部を切り取ると、ただ画像として保存するだけでなく、文字を認識してテキスト化したり、WebページのURLを保存したりできる。

 カメラまわりでは、とくにインカメラが強化された。インカメラは370万画素で、F値1.9の光学系となっている。また、インカメラを使ったパノラマ撮影も可能となっている。

 特殊な機能としては、マイクを3つ搭載していて、通話時のノイズキャンセリングに使ったり、音の指向性を分析し、ボイスレコーダーで発言者の方向をより識別したりできる。

 GALAXY S5で搭載されていた心拍センサーや指紋認証センサーを搭載している。心拍センサーはカメラレンズの下にあり、UVセンサーも追加されている。指紋認証センサーはホームボタン部にあり、GALAXY S5に比べると、指の方向を問わずに認識できるように改善されている。

主な仕様

 ディスプレイは約5.6インチの有機EL。解像度は2560×1440ドットのQuadHDに、エッジスクリーンの160ドットの幅を加えた、2560×(1440+160)ドット(QuadHD+)となっている。

 チップセットはクアルコムの「APQ8084」と「MDM9225」で、2.7GHz駆動のクアッドコア。メモリは3GB、ストレージは32GB。OSはAndroid 4.4。

 メインカメラは1600万画素、インカメラは370万画素。SIMカードサイズはドコモmini UIMカード(Micro SIMカード)。

 LTEの通信速度は下り最大150Mbps、上り最大50Mbps。LTE(Xi)は2GHz/1.7GHz/1.5GHz/800MHz/700MHzの5つを、W-CDMA(FOMA)は2GHz/800MHz/新800MHzの3つの周波数帯をサポートする。海外ではTD-LTE方式も利用できる。VoLTEおよびLTEの国際ローミングを利用できる。Wi-FiはIEEE802.11a/b/g/n/ac MIMO。LTEとWi-Fiの同時接続による高速ダウンロードが可能。

 おサイフケータイ、NFCに対応し、ワンセグ、フルセグ、NOTTVを利用可能。端末単体でハイレゾ音源の再生をサポートしており、ヘッドホンなどを用意することでハイレゾ音源の再生を楽しめる。CD音源などをハイレゾ相当に変換する「K2HD」技術も採用されている。GSM、GPS、Bluetooth 4.1、DLNA、DTCP-IP、急速充電2に対応する。

 なお、赤外線通信、防水、防塵、DTCP+には対応しない。

 バッテリー容量は3000mAhで、取り外しが可能。連続待受時間はLTEで約430時間、3Gで約470時間、GSMで約400時間、連続通話時間はLTEで約1110分、3Gで約1020分、GSMで約700分、実使用時間は未定となっている。

 大きさは約151×82×8.5mmで、重さは約177g。ボディカラーはCharcoal Black、Frost White。10月下旬にCharcoal Blackが先行して発売され、11月中旬からFrost Whiteが発売される予定。

白根 雅彦

太田 亮三