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ドコモの21年夏モデル「Xperia 1 III」――世界初の4K/120Hzディスプレイと可変式望遠レンズ搭載

 NTTドコモは、2021年春夏モデルの発表会を開催、ソニー製のハイエンドAndroidスマートフォン「Xperia 1 III SO-51B」(以下、Xperia 1 III)を発表した。Xperia 1 IIIは7月以降に発売される予定で、予約は4月16日にスタートしている。すでに発表されていた機種で、19日の発表会では、夏モデルのひとつとして紹介された。

 Xperia 1 IIIは、スマートフォンとして世界初の4K 120Hz HDR対応有機ELディスプレイを搭載、ディスプレイは21:9のシネマスコープディスプレイで、カメラ専用機で撮影した映像を有線接続して映し出す外部モニターとしても動作する。

 本体デザインは上下左右のベゼル幅を均一にしたシンメトリーをテーマに、メタルフレームとフロストガラスで質感の高いさわり心地に仕上げている。ディスプレイはコーニング製の「Gorilla Glass Victus」を採用、キズに強くIP68相当の防水防塵性能を備える。

 リアルタイム瞳AFや、ツァイスレンズを搭載、F値2.2 デュアルフォトダイオードで1200万画素の超広角レンズ、F値 1.7で1200万画素の広角レンズと、70mm、105mmの可変式望遠レンズ(F2.3、F2.8 デュアルフォトダイオード)を搭載した。デュアルフォトダイオードセンサー搭載のスマートフォンで可変式望遠レンズを備えるのは同機種が世界初となる。

 瞳AFは、人や動物の瞳を自動で検出してピントを合わせるほか、カメラキーを半押しすることでリアルタイムに瞳を追従し続ける。ペリスコープ構造で内部にあるレンズが左右に動く事で焦点距離を変更する。1/2.9のデュアルフォトダイオードセンサーにより、70mmでF2.3、105mmでF2.8の明るさを実現、オートフォーカス性能も向上している。

 カメラ撮影時の標準アプリは「Photography Pro」に置き換えられる。Xperia 1 III向けの「Photography Pro」では、新たにベーシックモードが加わり、画面上のシャッターボタンやボケモード、セルフィーやパノラマ撮影など、一般的なスマートフォンに近い操作性を実現している。

 チップセットはSnapdragon 888(2.8GHz + 1.8GHzオクタコア)、OSはAndroid 11。ディスプレイサイズは約6.5インチ。バッテリー容量は4500mAh、通信速度は5Gが下り最大4.2Gbps、上り最大480Mbps。4G LTEは下り最大1.7Gbps、上り最大131.3Mbps。5GはSub-6とミリ波に対応する。

フロストグレー
フロストブラック
設定画面
Photography Proも搭載
Xperia 1 IIIからは、360 REALITY AUDIOに加え、ストリーミングメディアでも立体的に楽しめる「360スペーシャルサウンド」が登場。
可変式望遠レンスのイメージ
追跡してオートフォーカスする「リアルタイムトラッキング」機能

【お詫びと訂正 2021/05/19 13:51】
 記事初出時、発売時期を誤って記しておりました。お詫びして訂正いたします。