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“ポストPHS”のsXGP方式LTEシステムを販売へ、レンジャーシステムズとビー・ビー・バックボーンが協業

 レンジャーシステムズとソフトバンク子会社のビー・ビー・バックボーンは、sXGP方式を用いたプライベートLTEシステムの構築と運用、販売での協業を開始した。

自営PHSの終息と次世代のプライベートネットワーク

 PHSは、2021年1月に公衆PHS音声サービスの終了、2023年3月にPHSサービステレメタリングサービスが終了する。

 これに伴い、現在医療機関や工場、建設現場などで内線電話として利用されている自営PHSは徐々に終息すると予想されている。

 PHSの後継サービスとして、携帯電話で長年使用実績がある1.9GHz帯の周波数を使用した、自営通信用TD-LTE規格が注目されている。利用者が免許不要で、手軽に自営LTE環境を構築できる。

 また、sXGP方式では、音声通信とデータ通信の同時に利用できる。同方式は、ローカル5Gと合わせて、新しいプライベートネットワークの通信方式として注目されている。

 さらに、2020年12月の改正電波法関連法令の施行で、sXGP方式で使用可能な周波数が拡充され、自営PHSとの干渉を心配することなく、sXGP方式によるプライベートネットワーク環境を構築できるようになった。また、免許不要で船舶や列車、航空機などの移動空間でも利用できる。

今回の協業での取り組み

 今回両社では、sXGP方式を用いたプライベートLTEシステムの販売から構築、運用までを一貫して提供する。

両社の役割のイメージ

 BBバックボーンが提供するsXGP方式を用いたプライベートLTEシステムと、レンジャーシステムズの技術ノウハウを組み合わせることで、ユーザーに迅速かつ適正な価格でサービスを提供できるという。

システム構成のイメージ

 両社では、sXGP方式の初期導入から、将来的なローカル5Gへの移行など含めて、さまざまな視点から企画・検討を提案する。