ニュース

トランプ大統領、「TikTokとWeChatと取引禁止」大統領令を発表

 米国のトランプ大統領は6日、国家安全保障上のリスク対応を理由に、動画アプリの「TikTok」を提供するバイトダンス(ByteDance)と、コミュニケーションアプリ「WeChat」を提供するテンセントとの取引を禁じる大統領令を発した。45日間の猶予が設けられている。

 発表では、TikTokはユーザーから位置情報、閲覧履歴、検索履歴などを自動的に収集すると指摘。これは、中国共産党が、米国政府職員などの現在地を把握したり、企業スパイ活動を可能にする恐れがあるとしており、これまでに米国の国土安全保障省、運輸保安局、米軍、連邦政府の携帯電話でのTikTokの使用が禁じられている。

 またインドでのTikTok禁止も例に挙げ、「米国は、国家安全保障を守るため積極的な行動を取らねばならない」と主張している。

 TikTokに続き、WeChatについても「ユーザーからの膨大な情報を自動的に収集している」とホワイトハウスの発表文は指摘。提供元であるテンセントとの取引を禁じる命令となった。