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「Rakuten Mini」、実は対応周波数を変えたバージョンになっていた――技適マークは確認中

 楽天モバイルは、オリジナルのAndroidスマートフォン「Rakuten Mini」で、対応周波数を変更していたことを明らかにした。5月上旬から、LTEのバンド4(1.7GHz)に対応する製品が出荷されているという。

 同社によれば、当初、「Rakuten Mini」は、バンド1(2.1GHz帯)に対応(バンド4には非対応)する製品として提供されていた。しかし、5月上旬から、バンド1非対応かつバンド4/5/38対応の「Rakuten Mini」が出荷されるようになった。これにより、主に米国で繋がりやすくなる。なお、バンド1対応版が今後、バンド4へ更新する予定はない。なお、バンド4対応版を持つユーザーに対しては、バンド1対応版への交換に応じるとのこと。

 バンド1は、国内大手3キャリアで用いられる周波数帯で、楽天モバイルの通信ネットワーク、あるいはローミング先のauのネットワーク(800MHz帯で提供)を利用する場合、ユーザーにとってはあまり変わりはない。しかし、SIMロックフリーの端末として、他キャリアで使う場合は、繋がりやすさに影響する可能性がある。

 周波数を変更しつつも、楽天モバイルではWebサイトの追記をしていなかったと釈明。ユーザーの手元にある端末がどの周波数に対応するバージョンか確かめるには、IMEI(製造番号)と呼ばれる情報で識別することになる。IMEI番号の確認方法は「設定」→「端末情報」→「IMEI」から。

 周波数が異なるモデルとなるため、楽天モバイル広報によれば、新たに技適マークを取得すべく、現在申請中とのこと。電波法に違反している可能性もあるが、現在楽天モバイルへコメントを求めている。

【追記 2020/6/10 15:25】
 楽天モバイルによれば、第三者機関から「技適の再取得は不要。電波法にも違反していない」と聞いていたとのことだが、現在、総務省を含む関係各所に再申請が必要か確認しているところだという。そのため違法状態にあるかどうかも、現在確認中となる。なお、記事初出時「技適マークは申請中」としていたが、楽天モバイル側の回答内容が変更されたため「技適マークは確認中」へ修正した。