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タクシー配車「DiDi」が全国13都市に拡大、「PayPay」と連携

 ソフトバンクと滴滴出行の合弁会社であるDiDiモビリティジャパンは、タクシー配車サービス「DiDi」のサービスエリアを、2019年度中に全国13都市に拡大する。また、スマホ決済の「PayPay」との連携や、迎車料金無料キャンペーンの実施を発表した。

左から、DiDiモビリティジャパン 取締役副社長 菅野圭吾氏、PayPay 代表取締役社長執行役員CEO 中山一郎氏

東京と京都でサービス開始。年度内には13都市に拡大

 DiDiは、スマートフォンアプリ上でタクシーの手配や料金の支払いができるサービス。2018年9月に大阪でサービスを開始し、2019年1月からは東京都内でも試験サービスが提供されていた。

 4月24日から東京と京都で正式サービスを開始する。両エリアともに、提携するタクシー会社の数や車両台数は非公表。

 また、2019年度中には北海道、兵庫、福岡など10のエリアで展開予定。既に開始している大阪でのサービスも、3月末から池田市、茨木市などの大阪府北部にエリアを拡大している。

「Yahoo!乗換案内」「PayPay」と連携

 「Yahoo!乗換案内」アプリとの連携も開始され、同アプリのルート検索で「DiDi」によるタクシー利用が移動手段のひとつとして提示されるようになる。検索後にはDiDiアプリをそのまま起動してタクシーを手配できる。

 5月末には決済サービス「PayPay」と連携。QRコードやバーコードは使わないオンライン決済での対応となる。また、DiDiで配車してPayPayで支払ったユーザーを対象としたキャンペーンを6月中旬以降に実施する。

 なお、PayPayのオンライン決済は6月以降に「Yahoo!ショッピング」「ヤフオク!」「LOHACO」も対応予定だが、DiDiはこれらのサービスに先がけてオンライン決済対応サービスの第1弾となる。

東京では「迎車料金」、京都では「初回利用」が無料に

 東京と京都でのサービス開始にあわせて、両エリアでキャンペーンを実施する。

 東京エリアでは、DiDiアプリでタクシーを呼んだ際の迎車料金が無料となる。キャンペーン期間は4月24日からで、終了日は未定。回数制限はなく、クレジットカードを使ったアプリ内決済で料金を支払うことが条件となる。

 京都エリアでは、DiDiを初めて使うユーザーを対象に1000円分のクーポンを配布する。同じく4月24日から開始され、終了日は未定。アプリ内に表示されるクーポンコードの入力が条件となる。

 また、DiDiを繰り返し利用すると割引クーポンがもらえる会員プログラムを今夏に開始する。具体的な条件は未定だが、利用金額に応じて会員ランクが上がり、より割引額の大きいクーポンがもらえるといった内容で検討されている。