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「HUAWEI nova lite 3」、AIで高性能化した普及価格帯スマホ

 ファーウェイ・ジャパンは、イン・アウトともにAIカメラを搭載するSIMロックフリーのAndroidスマートフォン「HUAWEI nova lite 3」を2月1日に発売する。MVNO専売モデルで、端末の販売予想価格は2万6880円(税抜)。

「HUAWEI nova lite 3」

 「HUAWEI nova lite 3」は、1年前に発売した「HUAWEI nova lite 2」の後継モデルで、nova 3やP20 liteの下位に位置付けられる普及価格帯のモデル。MVNO専売モデルで2万円台半ばという「HUAWEI nova lite 2」のポジションを継承しながら、ディスプレイやカメラをグレードアップ。カメラにはAI機能も加えて強化を図った。

 1月30日時点での取り扱いMVNOは、IIJmio、イオンモバイル、エキサイトモバイル、NTTコムストア by gooSimseller(OCN モバイル ONE)、QTmobile、DMM mobile、mineo、LINEモバイル、楽天モバイル、LinksMate。

 イオンモバイルや楽天モバイルは2月上旬にタッチアンドトライイベントも開催する。イベントの対象店舗で端末を購入し条件を満たすと、ミッフィーがデザインされたカバーが先着200名にプレゼントされるなどのキャンペーンを実施する。

イベント実施店舗
イベント特典
通常の端末購入者特典

イン・アウトのどちらもAI対応カメラに

 ファーウェイとして初めて“しずく型”の小さなノッチ(インカメラを収める切り欠き)を採用。6.21インチのフルビューディスプレイは狭額縁により前モデルと比較して約11%大きくなり、画面占有率は89%になった。解像度はFHD+(2340×1080ドット)で、縦横比は前モデルの18:9から19.5:9になっている。

 背面は3D湾曲デザインで、セラミックのような質感を再現した。3色のボディカラーのうち「オーロラブルー」にはオーロラをイメージしたグラデーションカラーが採用されている。

 背面のメインカメラはf/1.8、1300万画素と200万画素のダブルレンズカメラ。200万画素カメラは深度測定用で、「アパーチャモード」で背景をボカした写真を撮影できる。「マスターAI」を搭載し、カメラの通常のモードでも、500以上のシーンを認識して最適な設定し自動的に調整するほか、代表的な22のシーンについては画面に認識結果のアイコンも表示される。前モデルからセンサーサイズが大型化し、より高画質な写真を撮れるとする。

撮影サンプル。リンク先は2448×3264ドット

 ディスプレイ側のノッチ部分に搭載のインカメラは、前モデルからセンサーが強化され1600万画素になったほか、新たにAIに対応し、花、夜、屋内、舞台、青空、植物、雪、ビーチの8つのシーンを認識し自動的に最適化する。またポートレートモード(自撮り)では背景をボカした処理が可能。

 チップセットは「Kirin 710」を搭載する。12nmプロセスで製造され、4つのハイパフォーマンスコアと4つの省電力コアで構成するオクタコア。前モデルと比較してシングルコアで75%以上、マルチコアで68%以上の性能向上を果たすという。NPUは搭載されないため、AI関連の処理はCPUで行う。

 チップセットの「Kirin 710」はDSDV(デュアルSIM、デュアルVoLTE)とau VoLTEをサポート。このチップセットを搭載する「HUAWEI nova lite 3」は、発売後まもなく提供されるソフトウェア更新でau VoLTEを利用できるようになる見込み。

 またGPU Turboもサポート。日本市場での対応ゲームアプリとして「伝説対決 -Arena of Valor-」「Vainglory 5V5」「モバイル・レジェンド:Bang Bang」「PUBG MOBILE」「Rules of Survival」の5つが案内されている。

 カメラを起動しモードを切り替えることで「AI Vision」を利用可能。ファインダー画面をかざすだけで物体を認識し、ショッピングサイトで同種のものを案内したり、翻訳、建築物なら関連情報を表示したりできる。食品については大きさや重さの測定には非対応だが、100gあたりのカロリーが表示されるようになっている。ショッピングサイトなどの連携先は楽天、Yahoo!ショッピング、価格.comが対応している。

 顔認証機能がサポートされる。3D計測はできないものの、従来よりアルゴリズムを見直し、写真で解除されるといったことを防げるとしている。また、暗い環境でも、よりロック解除を利用しやすくなっている。

 このほか、同じネットワーク上のPCとワイヤレスでデータ共有ができる「HUAWEI SHARE 2.0」や、文字サイズやアイコンを通常より少し大きくする「簡易モード」、画面下部の3つのナビゲーションボタンを廃してタッチ操作のジェスチャーのみにする「ジェスチャーナビゲーション」、5V 2Aの充電に対応した3400mAhの大容量バッテリー、第三者機関の認定を受けたブルーライトをカットする視力保護モードなどに対応する。

 音楽関連では、同じWi-Fiネットワーク上の最大8台でシンクロして音楽を再生できる「HUAWEI Party mode」をサポート。この際に、左右など7台の端末の場所を指定することで、サラウンド効果を得られる再生も可能になっている。

主な仕様

 ディスプレイは約6.21インチ、2340×1080ドット。メモリ(RAM)は3GB、ストレージ(ROM)は32GB。最大512GBまでのmicroSDXCカードを利用できる。チップセットは「Kirin 710」で、2.2GHz×4、1.7GHz×4のオクタコア。OSはAndroid 9、UIはEMUI 9.0.1。

 メインカメラは、約1300万画素センサーと深度測定用の200万画素センサーで構成されるダブルレンズカメラ。インカメラは1600万画素。

 通信方式と対応バンドは、FDD-LTEがバンド1/2/3/8/17/18/19。TD-LTEがバンド41。キャリアアグリゲーションに対応する。W-CDMAはバンド1/2/5/6/8/19、GSMは850/900/1800/1900MHz。SIMカードのサイズはnanoSIMカード×2。DSDV、au VoLTEがサポートされる。2番目のSIMカードスロットはmicroSDカードとの排他利用。

 加速度、コンパス、環境光、近接、指紋認証の各センサーを搭載。GPS、GLONASS、AGPSがサポートされる。Bluetooth 4.2、Wi-FiとしてIEEE802.11 b/g/n(2.4GHz)を利用できる。

 バッテリーは3400mAhで、5V 2Aの入力で充電が可能。外部端子はmicroUSB。3.5mmのイヤホンジャックを備える。

 大きさは約73.4×155.2×7.95mm、重さは約160g。ボディカラーはオーロラブルー、ミッドナイトブラック、コーラルレッドの3色。