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Google Playにポイントプログラム、日本限定でスタート

 グーグルは、スマートフォンアプリなどを提供する「Google Play」において、ポイントプログラム「Google Play Points」の提供を開始した。ユーザーは今後数日以内に利用できるようになる。日本だけの取り組みとして提供される。

課金やアプリインストールでポイント、ステータス制も

 Google Play Pointsは、アイテム課金や、指定されたアプリのインストール、週単位で実施されるキャンペーンへの参加で、ユーザーにポイントが付与される。インストールで付与されるアプリは当初限定的とのこと。インストール直後にアプリが削除されるなど悪用されないか、今度の動向を見ていく。

 付与されたポイントは、100ポイントにつき100円相当のGoogle Playクレジットに交換して使えるほか、ゲーム内アイテムの購入に利用できる。

 ポイントを貯めていけば、ブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナとステータスが変化する。上位のステータスになれば、ポイント付与率が挙がる。たとえば初期は全員ブロンズで、100円につき1ポイントだが、250ポイントためればシルバーになり、100円につき1.25ポイントもらえる。

 サービス開始を記念し、利用開始から7日間、100円につき3ポイント付与される。

 ポイントがもらえる課金は、ゲームのアイテム課金だけではなく、有料ゲームの購入、Google Playで提供される書籍や映画、音楽の購入も対象に含まれる。

 ユーザーは申込などの手続きをせずとも、GoogleアカウントがあればGoogle Play Pointsを利用できる。日本で利用開始する必要があり、IPアドレスや日本で発行されたクレジットカードかどうか、といった点でユーザーを判別していく。海外滞在中でも、そうした基準を満たしていれば日本のユーザーと判定され、ポイントが付与される。

「ユーザーへの感謝」、ポイント原資はGoogleが負担

 ポイントプログラムを担当する、グーグル社のライフサイクルプログラム&パートナーシップディレクターのユーニス・キム氏(Eunice Kim)によれば、Google Play Pointsは日本だけで提供するプログラムという。その背景として「日本ではこうしたプログラムが多くあり、受け入れられやすい。Google Playにとって日本市場は重要であり、ユーザーへの感謝を気持ちを示したいときにポイントプログラムが適切と考えた」と説明。

ユーニス・キム氏

 今後はインディーゲームの紹介などでもポイントを活用していくとのことで、コンテンツの多様性をもたらすツールという役割も果たしていくという。

 ユーザーへの感謝と多様性の実現といったコンセプトの根幹として、キム氏は「戦略としては、ユーザーにとって、Google Playがもっと豊かになること、Androidデバイスのエコシステムが拡がり質の高い(コンテンツの)デベロッパーが参加していただけるようにしたい、という狙いがある」と説明する。ゲームやアプリ、書籍、音楽とコンテンツ全般が対象になることで、Google Playの利便性のアピールが重要視されている。

 ユーザーにとって高く評価される存在であり続ける、といった観点からも、グーグルが費用を負担する形でGoogle Play Pointsをスタートすることになった。アプリやコンテンツの開発者は、誰であっても本プログラムの対象として参加することになる。現時点で、広告料を支払うような仕組みはなく、ポイントの原資はグーグルが負担している。アプリの購入や課金で付与されるポイントの割合は、まずグーグル側が決めているとのことだが、アプリ内通貨への変換レートは個別にグーグルと企業が相談して決めていく。

 また他国での展開やアフィリエイトプログラムの導入など、将来についてキム氏は「コメントできない」とするに留まった。