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ドコモなどNTTグループ3社、海賊版サイトのブロッキング実施へ

実施日は未定

 NTT(持株)、NTTコミュニケーションズ、NTTドコモ、NTTぷららは、いわゆる海賊版サイトへのブロッキングを実施すると発表した。開始時期や終了時期は検討中で、「サイトブロッキングに関する法制度が整備されるまでの短期的な緊急措置」とされている。

 また「政府において、可及的速やかに法制度を整備していただきたい」とのコメントも添えられている。

 対象となるのは「漫画村」「Anitube」「MioMio」の3サイト。NTTドコモによれば、4月13日、政府の知的財産戦略本部・犯罪対策閣僚会議が発表した対策や、コンテンツ事業者団体のからの要請を受けて対応することにしたという。

 ドコモによれば、個人名義か法人名義を問わずブロッキングが適用される予定。一方、動作検証はなされていないものの、MVNOへ提供される回線からのアクセスについてはブロッキングは適用されない。

 サイトブロッキングは、ISP(インターネット接続プロバイダー)が、ユーザーの通信を監視し、特定のサイトへアクセスしようとすれば、強制的に閲覧できなくする措置。国内では、児童ポルノに限りブロッキングが認められているが、それは刑法第37条における「緊急避難」として、違法性が除かれるとされている。

 今回の海賊版サイトに対するブロッキングも、同じく緊急避難という位置づけでの要請ながら、これまで消費者団体や日本インターネットプロバイダー協会などから、憲法で保障された「通信の秘密」を侵害すること、緊急避難を適用するには無理があることなど、批判の声が挙がっている。