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セブン銀行で「LINE Pay」、ATMチャージ・出金が可能に

 セブン銀行は、全国のセブン銀行ATMにて、「LINE Pay」の入出金サービスの提供を開始した。

 「LINE Pay」は、LINEアプリから利用できるモバイル決済サービス。オンライン決済や個人間送金に対応するほか、プリペイドの「LINE Payカード」も用意し、JCBの加盟店で利用することもできる。セブン銀行はセブン-イレブンを中心に全国に2万8000台以上のATMを展開。そのすべてのATMで、LINE Payへのチャージ(入金)とLINE Payからの出金に対応する。

 チャージは手数料無料で、1回1000円から受け付ける。LINE Payカードまたはスマートフォン(LINE Payアプリ)から利用できる。出金は1回1000円~で、1日1万円まで。出金手数料が1回216円かかる。

 LINE Payカードを利用する場合、キャッシュカードと同様に、カードを入れると入金(チャージ)・出金画面が表示される。アプリでは、ATM上に表示されるQRコード(ワンタイムコード)を読み込んで利用する。出金は当初、LINE Payカードのみに対応し、アプリには11月以降に順次対応する予定。出金の利用には事前の本人確認が必要となる。

LINE PayのATMチャージ
セブン銀行ATM
アプリからのチャージはATMの「スマートフォン出金・入金」を選択
LINE Payの画面からセブン銀行チャージを選ぶ
ATMで表示されたQRコードをアプリで読み込み、ATM側に「企業コード」を入力
紙幣を入れる
チャージは即時反映される
LINE PayのATM出金
LINE Payカードを利用する場合の利用方法はキャッシュカードと同じ
出金を選択して、暗証番号を入力。手数料がかかる
1000円単位で、1日1万円までの出金に対応

「国内最大のモバイル決済」、オフラインでの利便性向上へ

 23日に実施された発表会では、セブン銀行 取締役常務執行役員 河田久尚氏とLINE Payの舛田淳社長がテープカット式に臨んだ。

セブン銀行 取締役常務執行役員 業務推進部長 河田久尚氏

 全国に20万台以上あるというATM。セブン銀行はその1割を展開していることになる。河田氏は「実のところ、セブン銀行のATMでできることは他の銀行ATMと大きくは変わらない。しかし、数年前から少しでもいいから違うことができるようにしようと試みてきた。LINE Pay対応もその大きな一歩」と紹介し、「今回の取り組みもフィンテックと呼ばれるかもしれないが、金融サービスは本当に便利だと思って使われるかどうかが勝負になる。その点を意識したサービス提供に取り組んでいく」と表明した。

LINE Pay 代表取締役社長 舛田淳氏

 一方のLINE Payは、「スマホのおサイフ」を標榜するサービス。舛田氏によると、サービス開始から3年で口座数は3000万を超え、「国内で最大のモバイル決済サービス」とする。

 個人間送金や店舗でのスマートフォン決済などを投入し、スマートフォンを使ったサービスの拡充に積極的なLINE Payだが、オフラインでの利便性向上が課題となっており、セブン銀行との連携はその一歩と位置づける。舛田氏は「3000万のアカウントを使って、いかにさまざまなパートナーと協力していくかが重要だ。セブン銀行ともこれをスタートとして、さまざまなサービスを提供していきたい」と表明した。

キャンペーン

 連携開始を記念し、LINE Payは11月1日~15日にキャンペーンを実施する。期間中、セブン銀行ATMにてLINE Payにチャージした先着20万名に対し、200円分のLINE Pay残高がプレゼントされる。