【Mobile World Congress 2011】
LG、3DスマートフォンやHoneycombタブレットを発表


 LGエレクトロニクスは、Mobile World Congressの会期に合わせてプレスカンファレンスを開催し、「Optimus 3D」や「Optimus Pad」を発表した。会見では、1月に行われたCESで披露していた「Optimus Black」も紹介している。

 会見には、President and CEOのJong-Seok Parkが登壇。モバイル業界がスマートフォンへ急速にシフトしているデータを示し、その動向にキャッチアップすべく、CESでLTEやデュアルコアプロセッサーに対応したスマートフォンを発表したことを語った。同氏は、さらなるイノベーションには「マルチコア」「ディスプレイ」「3D」「タブレット」という“4つの鍵”があると話し、このキーワードに沿った端末を公開した。

LGの考える4つのキーポイント

 最初に紹介された新機種がOptimus 3Dだ。同氏が「メガネは不要」と語るように、裸眼での立体視が可能となっている。パフォーマンスもこの機種の特徴で、デュアルコアCPU(1GHzのOMAP)やデュアルチャネル、デュアルメモリーを搭載。会見に登壇した同社のDirector of Europe Product MarketingのDaniel Hernandez氏は「どの競合デバイスよりもパフォーマンスに優れている」と自信をのぞかせた。3Dコンテンツを「見て、シェアする」(同氏)ことが可能で、HDMIで大画面のテレビとも連携する。5メガピクセルのカメラを2つ装備しており、3Dコンテンツの作成に対応。撮った動画を直接YouTubeにアップする機能も備える。

3D液晶を搭載したデュアルコア端末「Optimus 3D」操作の快適さも徹底的に重視した

 次にHernandez氏はOptimus Padを発表し、「プライベートと仕事、両方のユーザーニーズを徹底的に研究した。LGのタブレットはスタンダード的な存在になるだろう」と語った。この端末はデュアルコアプロセッサーやAndroid 3.0を採用。HDMIでのテレビ連携機能や3D映像を撮影できるカメラも搭載する。ディスプレイは「これがベスト」(同氏)という8.9インチ。同氏は「競合製品は妥協をしている」とし、サムスン電子の「GALAXY Tab」やアップルの「iPad」よりもサイズ感や使い勝手が優れていることを暗に示すスライドを披露した。

Android 3.0を搭載した8.9インチのタブレット「Optimus Pad」開発にあたり、ユーザーのニーズを徹底的に研究した
名前こそ出さなかったが、比較対象は「iPad」や「GALAXY Tab」となる

 



(石野 純也)

2011/2/15/ 11:00