NTT DOCOMO VENTURES DAY 2020

Wi-Fiの電波を電力にして動く“充電不要な”Bluetoothタグ

 イスラエルのベンチャー企業、williotは、“充電がいらないBluetoothタグ”を開発している。

 同社のBluetoothタグは、ステッカーに内蔵されるもので、商品の在庫管理などに用いることができる。最大の特徴は、Wi-FiやBluetoothなどの電波を駆動するためのエネルギーに変換して動作するという点にある。

ライトを点灯しセンサーを熱する。徐々に温度を示す折れ線グラフが右肩上がりに

 これ自体はwilliot独自の技術というわけではないが、ほかの設備なしのスタンドアロン動作が可能な点などにおいて同社独自の強みとしている。

 チップの価格は現在60セントほどで、廉価な価格と相まって、使い捨ての手軽なIoT在庫管理システムを構築できる。将来的にはチップとステッカーを合わせた値段で10セントほどの値段にしたいという。

 温度管理も可能で、NTT docomo Ventures Dayでは同社のアメリカオフィスにおかれたbluetoothタグをライトで熱して、温度変化の記録を見せるデモが行われた。

 将来的には、常時発射されているテレビやラジオの電波をエネルギーとして活用できるような製品も検討しているという。