【2014 INTERNATIONAL CES】
日本メーカーも出展、タブレットやモバイル向け液晶パネルなど
(2014/1/10 13:49)
2014 International CESには、パナソニックや東芝、シャープといった日本の家電メーカーも出展している。イベント全体としては、大画面テレビなどへの注目度が高く、日本メーカー各社も大画面テレビの展示に力を入れている。ただ、一部でモバイル製品も展示されている。
パナソニックは大小さまざまなタブレットを展示
パナソニックブースでは、CESに合わせて発表されたWindowsタブレット「Toughpad FZ-M1」など、大小さまざまなタブレットが展示されていた。
FZ-M1は、堅牢性をセールスポイントにしたタフブック/タフパッドシリーズの最新モデル。シリーズとしては初めての、7インチのWindowsタブレットとなる。IP65の防塵・防水性能に加え、MIL-STD-810Gの耐衝撃性能も持つ。プロセッサーにはCore i5 vPROを搭載。業務向けのモデルで、カスタマイズ構成によって価格は変わるが、3000ドル(約31万円)程度とのこと。GPSやWi-Fi、NFC、RFIDに対応するほか、4G LTEなどのオプションも用意される。
20インチ、4K解像度のWindowsタブレットの新モデル「Toughpad 4K UT-MA6」も展示されていた。こちらは発表済みのモデルに比べると、CPUとGPUが強化され、有線LANへの対応など、スペックを向上している。主にCADなどの分野での業務向け製品で、価格は標準構成で6999ドル(約73万円)。今春から出荷が開始される。防水性能はないものの、縁にカーボンファイバー製のフレームが採用されるなど、ある程度の堅牢さは確保されている。
ブースでは、UT-MA6の別売りペン入力のデモも行われていた。このペンは紙面などに印刷された目に見えないデジタルドットパターンをカメラで読み取り、ペン先の絶対座標を検出する、Anoto社の技術を使っている。デジタルドットパターンはUT-MA6の液晶の配線部分に施されているため、ペン対応によって液晶の性能が落ちたり厚みが増したりはしていないが、デジタルドットパターンの印刷にはそれなりのコストがかかっているという。
アクリルに金属部品を埋め込んだ特殊デバイスで、UT-MA6を操作するデモも行われていた。これは金属部分がタッチパネルディスプレイに反応し、それを指先ではなく指定されたデバイスだと認識することで、特殊なコマンドを実行するというソフトウェア処理。現時点では開発中の技術だという。
このほかにもパナソニックブースでは、スマートフォン向けのBluetoothスピーカーや骨伝導ヘッドセットなども展示されていた。
安価なChromebookを展示する東芝
東芝ブースでは、同社初となるChromebookが展示されている。ChromebookはGoogleによるパソコン向けOS「Chrome OS」を搭載したノートパソコン。米国で市場シェアを伸ばしている。アメリカで2月より279.99ドル(約2万9000円)で販売される。CPUは最新世代(Haswell)のインテル製「Celeron 2955U」、ディスプレイは13.3インチ、1366×768ドットとなり、ストレージは16GB。100GBのGoogleドライブ利用権が付属する。
東芝のブース内では、ウェアラブルデバイス「Smart Bracelet」も展示されていた。こちらはとくに説明はなく、ケース内の参考出展という形式だった。このほか東芝ブースではWindowsタブレットの「encore」なども展示されていた。