【2014 INTERNATIONAL CES】

プレイベントでは大小さまざまな企業がスマホ関連製品を展示

CES Unveil会場

 ラスベガスで1月7日から開催される家電の総合見本市「2014 International CES」で、会期の前々日にあたる1月5日に、各企業が新製品などをプレス向けに公開する「CES Unveiled」という公式イベントが開催された。LGなど大手メーカーも一部参加しているが、独自に発表会などを開催しない中小メーカーが多数参加し、さまざまなユニークな製品を展示していた。ここではスマートフォンやスマートフォン関連製品を抜粋して紹介する。

LG G Flex。側面から見ると画面が緩やかに湾曲している

 まず大手メーカーとしては、LGは大型テレビやLG G2などとともに、曲面ディスプレイを採用するLG G Flexを展示している。LG G Flexは韓国で発売済みの製品だが、ほかではなかなか見られない珍しい製品だけに、多くの来場者の注目を集めていた。

Lenovo Vibe Z。5.5インチディスプレイのハイエンドモデル

 LenovoはLTE対応の「Vibe Z」やデュアルSIMの「S650」などの最新のスマートフォンやタブレット、Windowsパソコンなどを展示していた。タブレットについては、Android搭載の6インチファブレットからテーブル代わりとして使える巨大なWindowsタブレットまで、幅広い製品ラインナップをアピールしていた。

LenovoのAndroidスマートフォン・タブレット製品群
こちらはWindowsタブレットのHORIZON 2。27インチの固定環境向けタブレット
CAT B100

 ちょっと変わったところでは、履帯の一般呼称としても使われる重機メーカーのCaterpiller(キャタピラー)ブランドのケータイ、CATシリーズの新製品、「B100」が展示されていた。昨年のMobile World Congressでも展示されていたスマートフォン「B15」のデザインを継承するフィーチャーフォンで、両サイドが金属パーツになっている。

MX3

 Meizu Technologyという香港の企業は、独自OSを搭載するスマートフォンの最新機種「MX3」を展示していた。同シリーズはFlyme OSというAndroidベースの独自OSを搭載しているのが特長。MX3はAndroid 4.2ベースのFlyme OS 3.0を搭載し、ディスプレイは5.1インチの1800×1080ドット、CPUは最大1.6GHzの8コア、システムメモリは2GBを搭載する。Androidではないものの、展示機にはPlay Storeのアイコンが確認できた。

 スマートフォン本体だけでなく、さまざまなスマートフォン関連製品も多数展示されていた。こうした関連製品分野になってくると、クラウドファンディングを行っているような小規模企業が小規模企業ならではのユニークな製品で出展しているのもCESの特長のひとつだ。

TREWGrip。このようにキー面を見ずに入力する。デモ担当者は尋常ではない速度で入力していた

 「TREWGrip」は同名の企業が手がける、Kickstarterでのクラウドファンディングも行われた、まったく新しいタイプのモバイル向けキーボードだ。両手で掴むが、親指でタイピングするのではなく、本体の裏側にあるキーを人差し指から小指を使い、通常のキーボードと同じように高速なタッチタイピングができるようになっている。Bluetoothでスマートフォンやタブレットと接続可能で、中央の粘着パッドにiPad miniまでのサイズのタブレットを固定することができる。第4四半期に250ドル程度での発売を予定しているというが、完全なコンシューマー向けというより、医療現場など「立ったまま高速な文字入力が必要な業種」に向けた機器として位置づけられている。

TREWGripの正面にはキー面が印字され、裏面で押したキーが光るようになっている
TREWGripは腰にマウントさせて持ち運ぶことも可能。まさにウェアラブル
inpofiで充電中のiPhone

 「inpofi」は「電磁波を使わないワイヤレス充電」を謳う製品だ。2014年のCESイノベーションアワードを受賞している。専用ケースを装着したスマートフォンを専用パッドの上に置くことでスマートフォンの充電が行える。仕組みとしては非接触ではなく、パッドが2つの面の導電素材になっていて、ケースについている2つの電極がこの2つの面に接したとき、通電する仕組みとなっている。電磁波を用いないだけでなく、エネルギー効率がよいのも特長だ。一部は製品化済みだが、今回は試作品としてパッド面が導電ゴムでできていて、パッドを丸めてコンパクトに持ち運べる製品も展示されていた。

inpofi専用iPhoneケース。上下に電極らしき横線が2本ある
ゴム製で巻き取れるinpofiの充電パッド

健康関連機器はさまざまなアプローチの製品が登場

 スマートフォンと連動する健康関連製品も、多くの企業が展示していた。

Wellograph。裏面に光学式心拍センサーが搭載されている

 タイの企業が手がける「Wellograph」は、活動量などの計測にフォーカスした腕時計型デバイス。加速度センサーにより消費カロリーや歩数を計測できるほか、内側に搭載する光学センサーで心拍数の計測にも対応する。ディスプレイは常時表示型モノクロ仕様で、バックライトを点灯させないでも明るい場所で見やすく、暗い場所ではサイドライトを点灯させることもできる。スマートフォンとBluetoothで連携するが、通知転送などの機能には対応しない。4月に350ドル程度で販売される予定とのこと。

 スマホとも連動できる活動量計や体重計などを販売しているWithingsも新製品を展示していた。従来からiOS機器とDockコネクターで連携する血圧系が販売されていたが、新製品の「Wireless Blod Pressure Monitor」はBluetoothに対応し、Android端末からも利用できるようになった。いまのところアメリカにおいても医療機器としての認証待ちで販売されていない。「Withings Aura」はベッドサイドに設置するタイプの新しい睡眠計測デバイス。利用者が装着するのではなく、スタンド上の本体に搭載された光学センサーとマットレス状のセンサーが利用者の動きを検知する。こちらは2014年の春に登場予定とのこと。

iPhoneに接続されたTinke。時差ぼけな筆者は99ポイント中79ポイントとそこそこ健康だった

 Zensoriumの「Tinke」はスマホと連動して利用する簡易血行測定機。アプリを起動し、Tinkeの光学センサーに指を軽く押し当てることで、呼吸速度や血中酸素レベル、心拍数、心拍の安定性を簡単に測定できる。iOS端末向けにはDockコネクター版とLightningコネクター版(いずれも119ドル)が販売されているほか、Android端末向けのBluetooth版(129ドル)も近く販売が開始される予定となっている。

fitbug Orb。丸いのが本体

 fitbugの「fitbug Orb」は昨年のCESにも展示された49.95ドルと格安でスマホと連動する活動量計。歩数や活動量に加え、睡眠の計測も行える。ライバルの「Fitbit Flex」や「Jawbone UP」、「Nike Fuelband」と比較し、価格が圧倒的に安いこと、リストバンドやクリップなど装着方法が選べること、交換式のボタン電池で4~6カ月稼働し充電不要であるなどのメリットが挙げられている。

アクセサリーのようなデザインのJUNE

 netatmoの「JUNE」はファッション性に富んだデザインの腕時計型デバイス。内蔵センサーで太陽光の強さを測定し、日焼け止めが必要なタイミングで通知する機能を有している。

sen.seのmotherとcookie

 sen.seというInternet of Things(モノのインターネット)分野の製品シリーズも展示されている。2014年のCESイノベーションアワードを受賞している。これは起き上がりこぼし(あるいは達磨)型の設置型センサー「mother」、モバイル用のタブ型センサー「cookie」を組み合わせ、さまざまな情報を収集し、安全や健康など、生活に役立てようというもの。アメリカにおいて2014年春の出荷に向け注文受付を開始している。価格は1人のmotherと4枚のcookieがセットで222ドルとなっている。

Prongの「PocketPlug」。コンセントに直接挿して充電できるようになるiPhone用ジャケットケース
PocketPlugを使うと、このように壁面のコンセントに固定した状態での充電も可能になる
カギや財布に装着し、スマートフォンからBluetooth経由でアラームを鳴らして探すことができる「TrackR」
太陽光発電でスマートフォンを充電する「WakaWaka」。22%という高いエネルギー変換効率が特長。LEDライトとしても使える
Parrotのクアッドコプターの新製品。地面のマーカーを元に自在に飛び回る
Parrotのラジコン車両の新製品。コイツも高さ1mくらいまで飛ぶ(ジャンプする)

白根 雅彦