【CEATEC JAPAN 2009】
東芝、7型液晶搭載スマートフォンやWM6.5端末展示


 東芝ブースでは、7インチモニターを搭載したスマートフォン「dynapocket L01」が参考出品された。

 「l01」は、7インチの大型ディスプレイなどを搭載したWindows Mobile端末。デザインや製品仕様は、NTTドコモ向けの東芝製スマートフォン「T-01A」とほぼ同じで、ディスプレイ部が7インチと大きくなっている。会場の説明員によれば、携帯電話寄りの「T-01A」に対して、「L01」はネットブック寄りのスマートフォンという位置付けになるという。

 スマートフォンとなるため通話も可能だが、大画面を活用したネット閲覧や、ビジネスなどでのメール利用、動画ビューアーやフォトフレームなどでの利用が想定されている。また、GPSなども搭載されているため、カーナビとしての利用も想定されているという。

 ブースでは、東芝のテレビ「REGZA」の技術を活用した映像品質や、音声データの帯域を自動的に拡張し、より明瞭で臨場感のある音にする高音質化技術などが紹介されていた。

 端末の商品化などは未定となるが、T-01Aが「TG01」の名称で海外でも製品展開されているように、海外展開も踏まえた新たなデバイスになるという。なお、今回のデモンストレーションはいずれもアダプターを接続して電源を確保していたが、製品化の際はバッテリー駆動を想定しているとのこと。説明員によれば、ディスプレイが大型化するため、消費電力が大きくなることが現状の課題だという。ネットブック程度の駆動時間を確保したいと話していた。



Windows Mobile 6.5

 東芝ブースでは、10月6日に一足早くWindows Mobile 6.5を搭載したスマートフォン(TG01)が公開された。明けて日本時間の7日、米マイクロソフトよりWindows Mobile 6.5搭載端末「Windows Phone」の詳細が明らかにされると、同コーナーは展示内容を変更。マイクロソフトのコンテンツ配信プラットフォーム「Windows Marketplace for Mobile」のコーナーとなっていた。

 ブースでは、アプリックスのゲームアプリ変換ソリューション「Mobile Game Deployer」(MGD)を紹介。このソリューションは、NTTドコモのiアプリ向けゲームをWindows Mobile向けアプリに変換(数十秒)できるというもの。携帯ゲームを提供しているコンテンツプロバイダーは、移植コストをかけずに既存のアプリ資産を活かせるという。

 ブースでは、ジー・モードのWindows Mobile向けゲームが紹介されており、それらはMGDを使ったものだと案内された。同コーナーにいたマイクロソフトの担当者によれば、本格的なゲームから、気軽に楽しめるiアプリ移植ゲームなど、さまざまなアプリが「Windows Marketplace for Mobile」に並ぶと語っていた。



コンセプトデザイン

 このほか、同社のブースには、au向けの「biblio」や「WILLCOM NS」や、コンセプトデザインなども並んだ。



 



(津田 啓夢)

2009/10/8/ 11:11