日立ビジネス、「DoMobile」のASPサービスを提供開始


 日立ビジネスソリューション株式会社(以下日立ビジネス)は13日、従来専用サーバーの導入を前提として提供していたリモートアクセスシステム「DoMobile」を、ASPサービスとして提供開始すると発表。11月2日より提供開始する。月額利用料は、1ユーザーあたり1575円。

 日立ビジネスは、従来サーバー型として提供していたサービスをASP型で提供するASPサービス事業を開始。その第1弾として、「DoMobile」のASPサービスを提供する。

 「DoMobile」はノートパソコン、携帯電話・スマートフォンなどのモバイル機器を利用して、外出先からインターネットを介してオフィス内のパソコンにセキュアにリモートアクセスするシステム。2005年に販売を開始し多くの企業に採用されているが、最近では新型インフルエンザ流行などパンデミック時の事業継続ソリューションとして導入するケースが増えているという。

 「DoMobile」ASPサービスは、ASPサービスのため、HTTPSアクセスできるWebブラウザ環境があれば、追加投資の必要なく利用できる。

 セキュリティ面は、128ビットSSL通信、鍵長1024ビットのクライアントデジタル証明書を併用したユーザー認証と携帯電話の個体番号を併用したユーザー認証によるなりすまし防止機能を装備。またログインセッションのみで有効なワンタイム・リモートコントロールビューア、DoMobileのみで利用できる専用リモコンソフトを実装した。

 リモートコントロール機能やメッセージング機能については、企業のセキュリティポリシーに合わせて提供可能。パソコン向けのリモート印刷機能やファイル転送機能などは追加サービスとなる。

 「DoMobile」が利用可能なリモート端末は、パソコン、Windows Mobileを搭載したスマートフォン、携帯電話。携帯電話は、NTTドコモとソフトバンクモバイルをサポートする。パソコンは64ビットOSには非対応。また、Internet Explorerの6.0 SP2以後のブラウザをサポートする。
 
 料金は、月額利用料は、1ユーザーあたり1575円。このほか初期費用として、企業登録料が1企業あたり10500円、ユーザー登録料が1ユーザーあたり1050円が必要となる。また、ASPサービスで追加サービスの設定や解除、クライアントデジタル証明書の再発行やアカウント停止などの追加作業については、1ユーザー1回あたり1575円かかる。

Domoble ASPサービスでは、自宅や外出先などの車外から、日立ビジネスのDoMobileサーバーを介して、企業ネットワーク内のパソコンなどにアクセスできる

(工藤 ひろえ)

2009/10/14 11:00