本日の一品

流行のツイード地のミニトートをお散歩カメラバッグに使う

 2012年暮れあたりから、オールディーズな生地素材であるツイードが流行だ。ミーハーな筆者は、昨年、越冬用にまずツイードのペンケースを購入し、先日は、ちょっと地味な感じの冬用のヴィンテージツイードのリサイクル財布を手に入れた。

 使いはじめるとツイードという生地はなかなか魅力的な素材で、とにかく軽くて手触りが良い。その上、そこそこ厚手で安心感もある。そこで今年は、引き続き流行中のツイード製のカメラバッグを探してみたが、どうも好みのデザインや、筆者的に使い勝手の良いカメラバッグが見つからない。

 自称カメラの達人に聞いたり、Webでマニアックなサイトをチェックしてみたところ、カメラバッグというものは、カメラ用品メーカーがいろいろなサイズで発売しているインナーソフトボックスを使えば、自分の好きな鞄で作れるものらしい。

 観光地ならまだしも、都内をうろつく時に、首からカメラをぶら下げる昔の“お上りさん”スタイルには抵抗がある。スナップショット用のコンパクトなカメラにするかスマホで満足すれば良いのだろうが、カメラだけは重戦車のようなヘビーデューティーが大好きだ。

 そこで、速写とはいかなくても準速写程度にクイックなアクションができるカメラバッグが理想だ。それには、マチが広く深さの浅いトートバッグが必要だ。そんなトートバッグ系を探していて、ついにハリスツイードを使った「ROOTOTE」に辿り着いた。

昨年の冬あたりから流行のハリスツイードのミニトートをカメラ用に買った
軽量な分、重量級の生カメラを入れて持ち歩くには少しやわらかい

 当初はこのトートバッグに直接カメラを収納しようと考えたが、床に置いた時の“ゴツン”という衝撃がかなり気になり、前述の達人のご意見もあり、衝撃吸収と仕切りパッドの目的で、ハクバのインナーソフトボックス(Type-A)を組み合わせることとなった。

 インナーソフトボックスは、底面と全側面を10mm厚のパッドで仕切られているのでトートバッグだけの時とは安心感がまったく違う。トートバッグの内部マチ幅と比較してインナーソフトボックスの幅が少し狭いので、内部の両側面にノートや筆記具、タブレットなどを収納することもできた。

 筆者の場合、重量級のデジカメと交換レンズはインナーソフトボックスに収納し、側面ポケットにはモバイルルーターや筆記具、トートバッグとインナーソフトボックスとの間には、タブレットPCやノートなどを楽々収納できている。

 ハリスツイードのミニトートバッグとインナーソフトボックスの合計で実測440gはかなり軽量なカメラバッグのはずだ。カメラの取り出しも開口部が大きく非常にスピーディ。撮影後は、カメラを内部のソフトボックスに軽く落としてもなんとか大丈夫だ。

 そして、撮影時以外は、ジッパーを閉じておけばホコリ対策や多少の雨なども大丈夫。ハリスツイード・ミニトートバッグ+インナーソフトボックスは持ち手とカメラに優しく、将来的にもフレキシブルな組み合わせを実現できるこの冬一番のコンビネーションプロダクトだ。

どんなバッグもカメラバッグに変身させてくれるインナーソフトボックスは救世主だ
ソフトボックスはさまざまなサイズがあるのでバッグの寸法に合わせて選択できる
ソフトボックスにはカメラや交換レンズを、側面にはタブレットやメモ帳を収納できた
実際にこれだけのモノを収納してもカメラの取り出しには全く支障なし
製品名販売場所価格
ROOTOTE社 フェザールー(ハリスツイード)秋葉原アトレ「デフリシュール」10290円
ハクバ インナーソフトボックス Type-Aヨドバシ・ドットコム580円

ゼロ・ハリ