本日の一品

一度使ったら抜け出せないデスクパネルヒーターの魔力

 リモートワークが日常となった昨今、季節が冬へと移行するにつれ、困った問題が発生しました。寒いのです。

 冷暖房完備のオフィスと異なり、当たり前ですが自宅では自分で室温をコントロールしなければなりません。しかしリビングの片隅に仕事スペースを設ける筆者一人のために、広い部屋全体を温める床暖房やエアコンを稼働させるのは、ちょっと気が引けます。

 悩んだ末に、最近流行っていると聞く、足元だけを温めるデスクパネルヒーターを導入してみたところ、これが大当たりだったのでご紹介させていただきます。

アイリスオーヤマの「デスクパネルヒーター PH-TSA-H」

 筆者が購入したのは、アイリスオーヤマの「デスクパネルヒーター PH-TSA-H」という製品です。高さは約48cm、正面パネルの横幅が45cm、左右の「羽」部分の幅が30cmと、机の下に置くのに邪魔にならず、ちょうど膝下くらいをすっぽりとカバーできるサイズでした。コンセントに接続して温度を設定するだけで、想像していたよりすぐ「じんわり」と足元が暖まるのを感じられます。

ちょうど机下に収まり、膝下くらいを温めるサイズ感です。

 使い始めてすぐ「あっこれヤバイ」と本能が警告を発しました。ぬくいのです。超快適なのです。エアコンやファンヒーターと違って音がうるさかったり空気を乾燥させたりせず、床暖房のように部屋全体がポカポカと暖まってしまい眠気を誘われることもありません。感覚はこたつに似ています。というか、まんまこたつです。毛布などで膝下を覆ってしまえば、パーソナルこたつ以外の何者でもありません。頭寒足熱で集中力も保てようというものです

設定は約40度~約55度の無段階調節。一番低い温度に設定しても優しい暖かみが足元を包みます。

 パネルヒーターは電気代がかかるかもという心配もありましたが、消費電力は約160W。一般的な家庭用のこたつが約500~600Wくらいですから、それらと比べれば省電力だと思います。6時間操作せずに放っておくと自動的に電源が切れるタイマーも備えているので、うっかり付けっ放しにしても安心です。

折りたたむとコンパクトになるので、オフシーズンはそのへんの隙間に仕舞っておけそうです。

 難点は、あまりにも快適なのでパネルヒーターから抜け出せなくなることです。誰しも一度入ったこたつからは出たくなくなるもの。本能には抗えませんので仕方ないと諦めて、おとなしく仕事をしましょう。また猫を飼っている方は、猫が入り込んでパネルヒーターを奪われるという問題も発生します。この場合、足の置き場所を譲ってもらうなどして上手く和解すれば、パネルヒーターに加えて猫という熱源も得られ、一挙両得(?)です。

猫に一番いい場所を奪われるのは仕様です。和解しましょう。

 自宅だけでなく、オフィスで足元だけが寒いという方にももちろんおすすめ。足元の冷えに悩んでいる方には、ぜひおためしいただきたい一品です。

製品名発売元購入価格
デスクパネルヒーター PH-TSA-Hアイリスオーヤマ6580円(税込)