てっぱんアプリ!
Googleも定額音楽配信をようやくスタート。5万曲のアップロードも可能に
(2015/9/18 06:00)
スマホを、もっと楽しく快適に使うには、アプリを活用しよう。本コーナーでは、続々登場する旬なアプリの中から編集部が厳選した、スマホユーザー必携の“てっぱん”アプリをご紹介します!
アプリ名: Google Playミュージック
開発者: Google Inc.
価格: 月額980円(10月18日までは780円、使用開始から1カ月間無料)
対応OS: iOS 7.1 以降、Android OS
カテゴリ: 音楽
ダウンロード: iOSAndroid
2015年になって次々に定額音楽配信サービスが登場してきているが、2013年から米国で始まっていた定額音楽配信「Google Play Music All Access」の日本版も、ようやく9月からスタートした。果たして他の定額音楽配信サービスとどう違うのか、「Google Playミュージック」の内容を詳しく見ていこう。
ストリーミングも、購入も、アップロードも
「Google Playミュージック」は、ストリーミング配信や楽曲ダウンロード販売、手持ち楽曲のアップロードと再生などの機能を備えたアプリ。アプリ自体は日本向けにも以前から提供されていたが、手持ちの楽曲をPCからスマートフォンにUSBケーブル経由などでコピーして、それを再生できる、というだけの単純なプレーヤーアプリだった。
しかし9月に大幅なアップデートが施され、月額980円(10月18日までは月額780円)の定額料金で、音楽配信サービス(サブスクリプション型)、Play Storeで販売されている楽曲の購入、5万曲の音楽ファイルの保管と再生(ロッカー型)の大きく分けて3つの機能を利用できるようになった。
気分やシチュエーションに合った曲を探せるプレイリスト型
サブスクリプション型定額音楽配信サービスの部分は、すでにリリースされている「Apple Music」「AWA」「LINE Music」などと似た形式のもの。バリエーション豊かなプレイリストがあらかじめ用意され、その時の自分の気分やシチュエーションにマッチするものを選んで再生していける。もしくは好きなアーティストを検索したり、随時更新される新作の一覧などから再生することも可能だ。
それらの楽曲を聞いて気に入った時は、Google Play Storeにアクセスしてアルバムごと、あるいは単曲ごとに別途購入してダウンロードすることもできる。聞き流すサブスクリプション型と、なじみのある音楽ダウンロードサービスの2種類を満喫できるわけだ。
5万もの曲をクラウド上に保管しておける
「Google Playミュージック」が他の定額音楽配信とやや異なるのは、「ロッカー型」と呼ばれる音楽ファイルの保管機能があること。ユーザーがCDなどで購入して音楽ファイルに変換した楽曲を、5万曲までクラウド上にアップロード・保管しておけるようになっている(AppleのiTunes Matchも似たような仕組みとなっている)。
一度アップロードしたものは、アプリからだけでなく、同じGoogleアカウントで使っているタブレットやPCからでもストリーミング再生が可能。複数の端末に同じ音楽ファイルをコピーしておく必要がなくなり、楽曲管理の手間が大幅に軽減されるだろう。
楽曲は全てMP3に変換。元ファイルは削除しないよう注意
アップロードできるのは、MP3/WAV/FLAC/MP4オーディオなど。DRM(著作権保護)付きのファイルはアップロードできない。アップロード時には最大320kbpsのMP3に変換されるため、元がハイレゾ音源であっても再生時には圧縮音源であるMP3の音質になってしまうのが残念なところだ。
また、指定した楽曲を端末のローカルなどにダウンロードすることも可能だが、この時も最大320kbpsのMP3となる。非圧縮形式でローカルに保存しているような楽曲は、Google Playミュージックにアップロードしたからといって、ローカルから削除してしまわないよう注意したい。Google Playミュージックのアップロード機能は、バックアップではなく、あくまでも複数デバイス間の音楽ライブラリの共有を容易にする仕組み、と考えておいた方が良さそうだ。