てっぱんアプリ!

“増税対策で電子マネー”な人に「EMoneyReader」

 スマホを、もっと楽しく快適に使うには、アプリを活用しよう。本コーナーでは、続々登場する旬なアプリの中から編集部が厳選した、スマホユーザー必携の“てっぱん”アプリをご紹介します!

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アプリ名: EMoneyReader
開発者: dotbash
価格: 無料
対応OS: Android 2.3.3 以上
カテゴリ: ツール

 都市部では、電車やバスのような公共交通機関のほか、コンビニなど一般のお店でも、かなりの割合で電子マネーを利用できるようになっている。ほとんどの乗客が改札でカードや端末をかざしているし、お店でも電子マネーで素早く会計を済ませている姿をよく目にする。このように電子マネーを活用しているなら、必ずインストールしておきたいのが「EMoneyReader」だ。

数々の電子マネーの残高、履歴表示が可能な「EMoneyReader」

 「EMoneyReader」は、その名の通り、電子マネーのカードや端末に記録された情報を読み出すことができるアプリ。具体的には、Suica、PASMO、ICOCA、PiTaPa、TOICAなどの交通系電子マネーや、楽天Edy、WAON、nanacoといったプリペイド型電子マネーに対応しており、それらの残高や利用履歴を参照できる。

 使い方は、「EMoneyReader」をインストールした端末のFeliCaマークにそれら対応カードをかざすだけ。かざしてしばらく待つと自動で読み取り処理が始まり、直近数十件の履歴と使用可能な残高を表示する。複数の電子マネーを使っている場合は、カードごとに分けて履歴等を表示するため、情報を整理して閲覧できるのがうれしい。

交通系電子マネーでは、利用した日付や駅、料金などを一覧表示。お店で購入した履歴もしっかり残る
電子マネーのカード(端末)ごとに残高と履歴を表示可能

 先払いのプリペイド型電子マネーでは、一部サービスで自動チャージ機能を実現しているけれど、多くの場合は使い切ったら手動で現金チャージしなければならない。残高が足りていないことに気付かず、改札で足止めされたり、お店で会計できないことはありがちだが、「EMoneyReader」でしっかり残高を把握していればそんなこともなくなるはずだ。

使い始める前に端末の設定画面で「NFC/おサイフケータイ 設定」を行っておこう

 注意したいのは、まずインストールする端末がNFC対応であるかどうか。対応しているのであれば、あらかじめ端末の「NFC/おサイフケータイ 設定」で“Reader/Writer, P2P”という設定項目を有効にしておく必要がある。また、読み込み可能な利用履歴はカードが記録している直近の数十件だけなので、全ての履歴を残すなら利用頻度に合わせてこまめに読み込ませておきたい。

 カード型の電子マネーだけでなく、おサイフケータイに対してかざしても読み込めるので、おサイフケータイを中心に使っている人は別途使い古しのスマートフォンを読み取り用端末として常備しておくのもいいかも。

 会社員なら、毎月の経費精算で移動交通費を計算することも多いはず。「EMoneyReader」では交通系電子マネーの利用場所と料金をしっかり調べられるので、経費申請の手間を軽減できるだろう。“共有”機能を使ってCSV形式で履歴を出力できる機能もあり、PCの表計算ソフトなどをうまく活用すればさらに効率的に作業を行える。

経費精算を行う時はメニューから“共有”を選んでCSV形式で履歴を出力すれば、PCでの管理が簡単に

 最近では、microSDカードにFeliCa/NFCのチップを統合するという発表もあった。そのうちAndroidだけでなくiPhoneもおサイフケータイのように使えるようになり、かざして使える電子マネーサービスの裾野が広がりそうな気配だ。さらに、4月以降の消費税アップに伴い、鉄道の切符代も値上がりするが、関東では電子マネーの方が現金より値上げ幅が少なくなるとしている。おトクになる電子マネーと、管理に便利な「EMoneyReader」の活躍の場は、これからますます多くなるだろう。

日沼諭史