スタパ齋藤の「スタパブログ」

 先日書いた「自作THETAペグで地面目線撮り」の件。カメラの固定は、三脚やクリップ式雲台なんかを使うと自由度が増してイイんですが、市販三脚類だと若干の不満が出る場合もあります。

 そんなとき、カメラの三脚ネジ穴と市販のネジ類を利用すると、カメラをいろいろなところに自由自在に固定できるようになって便利。なので、ほかにもカメラ固定器具的なモノを自作……しようと思ったら、イイ感じの長さのネジがない~。

 カメラの三脚ネジ穴は、上記リンク先でも書いたように、小ネジがユニファイ(UNC)規格の1/4インチ(20山)、大ネジがユニファイ(UNC)規格の3/8インチ(16山)です。前者は「1/4-20 UNC」、後者は「3/8-16 UNC」などと表記されて売られています。大ネジのほうは、プロ機材やゴツめの機材に使われていて、普通一般に使われているのは小ネジのほうですな。

 ちなみに今回、下の写真の蝶ナットはウィット規格のもので、ボルトはユニファイ(UNC)規格のものです。ユニファイ(UNC)規格の蝶ナットがなかったので、やむなくそうしました。

 細かい話をしますと、ウィット規格とユニファイ(UNC)規格(の1/4インチや3/8インチは)非常に近い形状で、かみ合ってしまいます。固定もできます。ただし若干の違いがあり、それはネジ山(ギザギザ)の角度(ギザギザの断面の山の角度)。ユニファイ(UNC)規格は60度で、ウィット規格が55度です。なので完全な互換性があるわけではないんですが、混在しても使えます。でもまあ、ネジ山角度が合致していないと強固に固定できなかったり、ネジ山を傷める可能性があったりするので、マッチした規格のネジを使うのが無難ですな。

 さておき、このユニファイ(UNC)規格のネジは、普通の店舗だとなかなか売られていません。売られていても長さが限られていたり、ナットの種類が僅少だったり。

 というわけで、ネットで買ってみました。使ったショップはネジ専門の「ねじNo1.com」です。ユニファイ(UNC)規格のネジやナットを多く扱っていて、少数からの注文にも対応し、決済手段も豊富。実際に使ってみて、ヒッジョーに有り難いショップだと感じました。

 ……こういうショップがあると、たとえばビデオカメラのリグ自作も捗りますな。カメラのネジ類やリグ類って、カメラ用として市販されてはいるんですが、けっこー割高。上記のようなショップを使うと、かなり安く便利なリグや治具を自作できると思います。

購入したユニファイ(UNC)規格のネジ。1万円分以上買っちゃいました。けっこー買い過ぎ感があります。若干反省。でもカメラネジ関連で困らなくなりそうです。
ボルトとナットと蝶ナットを組み合わせれば、ネジ側をどこかに固定し、その上にカメラを容易に固定できます。なお、この蝶ナットはウィット規格のものです。
うかちゃんはネジをふかふかって嗅いだら臭かったです。ぼぼぼ、ぼくもゲヒゲヒって嗅いだら臭かったから猫缶ください。ニャニャ。ニャニャニャ。みたいな。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。