スタパ齋藤の「スタパブログ」

 2012年10月に発売されたソニーのポータブルヘッドホンアンプこと「PHA-1」。周囲の人がけっこー買ったりしていて、口を揃えて「イイですよ~PHA-1」と言うので、じゃあ試しにと買ってみた。

 PHA-1は前述のとおり、ポータブルヘッドホンアンプ(略してポタアン)。iPodとかウォークマンなどの音源とヘッドホンの間に入れて使う、ヘッドホンのためのアンプですな。こういう機器を使う目的はいくつかあるが、PHA-1を始めとするポタアンで現在流行っているのは「出先でもヘッドホンをより高音質で使うため」だ。

 PHA-1の特徴は「iPod/iPhone/iPadとデジタル接続できる」こと。iPodなどから「曲をデジタルのままPHA-1に送り」、PHA-1内の高品位なDAC(ダック;Digital to Analog Converter)で「デジタルで送られてきた音をアナログ信号に変換」し、これを増幅してヘッドホンに送ることで、「iPodに直接ヘッドホンを挿して聴くより高音質」になったりするというわけだ。

 実際、ジックリと聴き比べてみると、確かにPHA-1を使うと「これまで聞こえてこなかった音が聞こえたり」するなどして、「なるほど、よりイイ音になった」と喜べる。やや高価~スゲく高価なヘッドホンを使っている場合、そういったヘッドホンの実力をより発揮させられるように思う。

 いや~でもポタアンは危険ですな。イイ音になるということを発見すると、「もうちょっといいヘッドホンを使ったらどうかな」とか「やっぱりCDをロスレス圧縮で取り込み直そう」てなことになる。さらには「あのポタアンの音はどうだろう」などと、「ポタアン&ヘッドホンの沼」に足を踏み入れそうになってしまう。

 レンズ沼とよく似てるかも。「このレンズは確かにいい写りをする♪」が「あのレンズはどうだろう」「あのカメラは」と「カメラ&レンズの沼」に足を踏み入れそうになる。

 世の中には各種の沼が108種類あると言われて……違ったっけ? 256種類だったかも。4096種類かもしれない。1677万7216種類かもしれないが、とにかくハマると危険なので、十分注意しつつPHA-1を使用していきたい。

ソニーのポータブルヘッドホンアンプ「PHA-1」。実勢価格は3万2000円前後から。音にこだわらないなら「使わなくてもOKな機器」でもある。
iPod/iPhone/iPadなどやパソコンとデジタル接続できるほかに、ウォークマンや一般のスマートフォンとアナログ接続して使うこともできる。
うかちゃんは猫耳だから音がいろいろ聞こえるのよ。ぼぼ、ぼくも猫耳なので高い音とかすごくよく聞こえます。ニャ。ニャニャ。みたいな。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。