スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」
iPhone用カメラ/画像アプリ、こんなのを愛用中♪
(2015/2/23 06:00)
iPhone用カメラ/画像アプリ、こんなのを愛用中♪
最近ではすっかり「スマートフォンでもビシバシ写真を撮る派」となったワタクシ。以前は画質的な好みからスマートフォンでは全然撮らなかったんですが、今時はどの機種もかなり画質が良くなっているので、フツーに撮りまくりです。
iPhoneやAndroidなど複数のスマートフォンを使っていますが、とりわけ気に入っているのは「iPhone 6」と「iPhone 6 Plus」です。メインカメラの画素数は800万で、スマートフォンで撮る画素数としてはちょうどイイ感じ。AFも速いですな。発色もわりと好みです。
ただ、iOS標準カメラアプリだと、若干不便なこともあったりして。たとえば、撮影時にけっこー大きくハデなシャッター音がすること。近くに人がいるところで撮影するには……なんかちょっと気が引けますな。あるいは露出補正。iOS 8から標準カメラアプリで手軽に露出補正できるようになったようですが、好みの操作感でなかったりして、僅かにストレスを感じたりします。
でも、そういう細々した問題は、ほかのカメラアプリなどを使えば解消できます。てなわけで今回は、ワタクシが愛用中のiOS用カメラ/画像系アプリをいろいろご紹介。どれも有名どころのアプリですが、かなり気に入って使っています。
ド定番の「OneCam」アプリで完全無音撮影
以前にスタパブログでも書いたコトなんですが、「iPhone 6」や「iPhone 6 Plus」って、シャッター音がヤケに大きいですな。静かな環境で撮影する場合、あのシャッター音は雰囲気を壊したり迷惑をかけたりで、困りものです。
そこでアレコレ試したのが「シャッター音を消せるカメラアプリ」です。そして結局行き着いたのは「OneCam」アプリ。「iPhone 6」や「iPhone 6 Plus」の場合ならボリュームボタン上にあるサウンドオン/オフボタンで「サイレントモード」にし、このアプリで撮影すれば「完全無音」でシャッターを切れます。
それからこのアプリ、AF(オートフォーカス)と露出を別のポイントで指定できます。画面上に表示される青枠がAFポイントで、つまりピントが合う枠です。赤丸が露出が合う箇所。これらを別の位置に動かして、「ピントはココに合わせて、露出はココに合うようにする」ということができるわけです。
といった感じで、ほんの少し凝った撮影が可能なアプリでもあります。完全に無音で撮影できて、手早くピントや露出のコントロールができて、全体的にシンプルに使えるというあたり、ヒッジョーに気に入っております。
「Horizon」アプリで傾き画像禁止!!
静止画や動画を撮るとき、画像が水平かどうかが気になることってけっこーありませんか? ワタクシは気になりまくりです。風景なんか撮るときはとくにそうで、微妙に傾いた写真が撮れてしまうと「あ~あ」と残念な気持ちになります。
そんな残念感を無くしてくれるのが「Horizon」アプリ。最大の特徴は「静止画も動画も水平に撮影できること」で、iPhoneがどう傾こうが、ファインダー内の像はいつもほぼ水平が保たれています。
以前、本連載にて「ブラシレスジンバル」をご紹介しました。電動モーターでiPhoneを水平に保って撮影できるという撮影機材ですな。アレに似たことを電子的に行っているのが「Horizon」アプリ、という雰囲気じです。
ブラシレスジンバルなどと比べると、たとえば動画撮影時の振動の低減などにはあまり効果がありませんが、水平が保たれた見やすい動画/静止画を撮ることができます。実際に「Horizon」アプリで動画を撮影してみましたのでご覧ください。
撮れた動画を観ると「そんな程度か」という印象になってしまうかもしれません。が、自分で撮っていると「うわ~かなり水平が保たれるなあ!!」と驚けるレベル。静止画を撮るときは、アプリがいつも水平を保ってくれるので、iPhoneを水平に保つべく意識を集中する必要がなく、とてもラクに撮影できます。ので、iPhoneで静止画や動画を撮る人で、傾いていない安定感のある画像が好みだという方にはオススメのアプリです。
ただし、撮影時には画角が少し狭くなります。「iPhone 6」や「iPhone 6 Plus」の本来の画角は、35mm判換算で30mm程度だと思います。まずまず広角。でも「Horizon」アプリを使うと、どうでしょう、80mmくらいの中望遠になってしまうという印象です。人によっては苦しいトレードオフになるかもしれません。
ただ、静止画撮影に限って言えば、「フレックスモード」にして横位置で撮れば十分広い画角が得られます。このモードは、水平を保ちつつ、なるべく広い画角が得られるように撮影範囲を自動調節するものです。
動画にも静止画にも向く「回転モード」と、画角を活かした静止画撮影に向く「フレックスモード」の使い分けが必要、という感じです。けど、いつもしっかり水平を保ってくれるのは、やはり便利です。
4倍の解像度で撮れる「Hydra」アプリ
ややマニアックなカメラアプリですが、標準カメラの4倍の解像度で撮影できる「Hydra」アプリがユニークです。いくつか撮影モードがありますが、たとえば「HI-RESモード」だと、内蔵カメラの4倍の解像度の写真が得られます。具体的には、一度のシャッターで数十枚を連続的に撮影し、画像処理で合成して高画素の静止画を生成するという撮影モードです。800万画素の「iPhone 6」や「iPhone 6 Plus」なら、3200万画素相当の画像が得られます。
800万画素のカメラを使って、3200万画素相当の写真が得られるわけですが、上記のとおり「数十枚を連続的に撮影」するので、撮影時にはカメラの固定が必要です。また、動く被写体にも向きません。でも、撮影対象が静止していて、カメラを十分安定して固定できるなら、いろいろ役立ちます。たとえば暗い場所でもノイズが少ない写真を撮れます。
それから「HDR撮影」にも対応します。複数枚の画像を連続撮影し、それを合成することで「より幅広い明暗階調や色調を持つ写真」を得る撮影方法ですな。iPhoneのカメラアプリでもHDR撮影ができますが、「Hydra」アプリの場合は撮影枚数が多いからか、より強い効果が得られるようです。
このアプリ、前述のとおり撮影対象が静止しているのが好ましく、またiPhoneを固定する必要があるので、使用するには若干ハードルが高い感じではあります。が、複数の撮影モードで十分高い効果がありますので、なかなか「ツカエル感」が高いと感じられます。
何でも水没!! 反射が楽しい「Reflection」アプリ
それから画像の後処理系アプリ。個人的に最近ハマってるのが「Reflection」アプリです。お遊び系アプリで、写真の上側が水上に浮かんでいるようなエフェクトを手軽にかけられます。
ところでワタクシ、寺田克也氏や伊藤ガビン氏との共著で「ジョン・シンメトリー」という写真集を出しています。シンメトリー写真の写真集。写真をシンメトリーに合成して不思議な世界を映像化する手法(!?)なんですが、この「Reflection」アプリには、シンメトリー写真に似たおもしろさがあります。身近なモノが急に新鮮に見えるような、そんなおもしろさを持つアプリです。
写真投稿に便利な「Photo消しゴム」アプリ
最後に「Photo消しゴム」アプリ。写真の一部を隠したりボカシたり、あるいは写真のEXIFデータを削除したりして、プライバシーに配慮しつつ写真をネットに投稿できるというアプリですな。
写真の一部分だけ見えなくしてからネットに投稿するときなどに、かなりスムーズに役立てられるアプリです。EXIFデータの部分削除なども可能なのもポイント。まあ、大手のSNSなどでは自動的に写真のEXIFデータを削除してくれますが、そうでないケースもありますので、このテのアプリでしっかり情報漏洩を防ぐのは大切ですな。
てな感じで、ワタクシが現在使用中のiOS用カメラ/画像系アプリあれこれでした。アプリ選びのご参考になれば幸いです。