スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

BenQのモニター掛け式ライト「ScreenBar Plus」が超絶無双だった件

そのものズバリのディスプレイ手元照明がーッ!!!

 仕事場でちょいちょい使うデスクライト。コンピュータで仕事しつつ紙資料などを見たりする時は、やはり手元が明るい方が快適だし、レビュー執筆中のハードウェアの細部を確認する場合もデスクライトが必要である。

 また、今年はゲームばかりしている俺だが、ゲーム中にメモを書く時にもデスクライトを使う。と言うのは、ゲーム中は没入感を高めるために部屋を暗くしているからだ。暗い中でメモ帳に「ほしのかけら×15、おおきなほしのかけら×1」とか書いたりするのもソレを読むのもタイヘン。

 しかしこれまで使っていたデスクライトは、上記用途には微妙に使いにくかった。そこでもっと快適なものを……とデスクライト探しの仮想的な旅に出かけて間もなく見つけたのが、BenQのモニター掛け式ライト「ScreenBar Plus」。

 何から何まで俺的用途向けと感じられたので即座にポチィ〜ッ!!! そして使ってみたら「これだーッ!!! 俺の用途を完全に満たす超絶無双デスクライトはコレだぁーッ!!!」と脳内で叫びつつ静かに心拍数を上昇させたのであった。

BenQ「ScreenBar Plus」は棒状のLED照明で、ディスプレイの上に引っ掛けるようにして使う。ディスプレイ上部厚み(引っ掛ける部分の奥行き)が1〜3cm程度なら使用可能。丸いものはデスクトップダイヤルと呼ばれるコントローラーで、電源スイッチであり、明るさや色温度を調節することもできる。ベンキューダイレクトショップ(https://www.rakuten.co.jp/benq-directshop/)税込価格は1万5900円。なお、コントローラー部がない「ScreenBar」(https://www.benq.com/ja-jp/lighting/screenbar-lamp/screenbar.html)もあり、こちらのベンキューダイレクトショップ税込価格は1万1900円
使用イメージ。ディスプレイが台座となり、専用のスタンド類は存在しない。なので設置感・存在感はかなり希薄。ディスプレイ以外にも、パーティションなどの上部にセットして使うこともできる

 コレがですね〜非常にイイんですよ。場所を取らないわ、手元のみキッチリ照らすわ、光源が画面に映り込まないわ、光源が直接目に入らないわ、俺の用途に激マッチ!!!

 しかも電源はUSB!!! 5V/1A以上を出力可能なUSBポートやUSB-ACアダプターやモバイルバッテリーで使えてしまうッ!!! ディスプレイ内蔵のUSBポートで使うのもアリでそうすれば配線スッキリ!!! 俺の好みにイロイロ爆激マッチ!!!

 てゅーかッ!!! 恐らくッ!!! 仕事机の真ん中にコンピュータディスプレイを置いている多くの人にマッチすると思われるッ!!! というわけで、以降、このライトのインプレッションを!!!

これまでの照明はどんなのだったか?

 BenQのScreenBar Plusをレビューする前に、これまで使ってきた照明はどんなものだったか? 「これまで使っていたデスクライトは、上記用途には微妙に使いにくかった」と書いたが、その使いにくさを少々ご説明。

 デスクライトはEIZOの「Z-80PRO」というのを使っている。演色性が高いデスクライト(Zライト)で性能的にはバッチリなんだが、俺の仕事場ではディスプレイとデスクライトの設置位置関係から、“ディスプレイ手前を照らすためのデスクライトとしては”微妙に使いにくかったのだ。写真と説明文でご説明。

EIZO「Z-80PRO」はディスプレイ左の机上にマウント(ネジ止め)してある。その左にも同じデスクライトがあり、2灯での小物撮影をしたりもするがさておき、まずはディスプレイの手前左側ばかり照らされるということ。また、低めの位置にしていると画面にデスクライトがカブってしまって画面が見にくい
デスクライトを高い位置にすると手元をより広く照らせて、画面とカブらないようにできる。だが、光源が直接目に見えない角度にすると、光源が画面に映り込んでしまう。あと、使う時以外は邪魔なので仕事机奥に横向きに格納するため、ライト部の出し入れが一手間

 デスクライト設置位置を自由に動かせる台座を使ったこともあるが、その台座自体が直径20cmくらいあって邪魔&かなり重い。またアーム式のデスクライトは便利ではあるが、設置場所によってはアームの動きが制限されたり、アームがほかのモノに当たったりして、設置場所選びがなかなか難しい。あのアームってけっこう“空間を占める”んスよね〜。

 ほかにも照明器具がある。天井の照明。棒状のLEDライトを天井に向けて間接照明として使っている。仕事中はこれを点灯。でもこの天井照明はちょっと暗めにしているため、手元をより明るく照らすためにデスクライトも併用しているというわけだ。

 それと、最近ゲームばかりしている俺だが、ゲーム中は天井照明を消すことが多い。もちろんゲームへの没入感を高めるためだッ!!! が、時々ゲーム資料などを見たり、前述のように「ほしのかけら×10、てっこうせき×15」などとメモする時にデスクライトが必要になる。これも写真と説明文でご説明。

天井照明を点灯した状態でゲーミング。没入感がイマイチ足りない
天井照明を消灯してゲーミング。ゲーム世界がこの現実世界と並行して存在する別の現実世界と思えるくらい没入感があるような気がする
向こうの現実世界を生き抜くための資料を見る場合、向こうの世界への高い没入感を残しつつ、こちらの世界にある資料を閲覧するため、デスクライトが必要になる。でも位置を上げると映り込みが生じるし、低くすると画面とカブるしで、やはりビミョーに使いにくいのであった

 てな感じ。ビミョーなんですわ〜。でもこのデスクライト、ほかの用途にはバッチリ便利な高品位ライト。なので、このデスクライトを処分して、その場所にもっと使いやすいデスクライトを、とは考えなかったのであった。

ScreenBar Plusが仕事場の隙間に見事入り込んだッ!!!

 新しいライトなんか置く場所ないし〜なんかイイ方法ないかな〜、とデスクライト探しの仮想的旅行中に遭遇したBenQのScreenBar Plus。こっ、これなら追加で置ける!!! そして俺のデスクライトビミョー問題も解消できるッ!!! 俺んちの仕事場の隙間へと見事に入り込んだScreenBar Plusなのであった。

 すご〜い!!! ディスプレイ上部という空いたスペースにズギャッと入り込んだってゅーか俺がズシャッと設置した!!! なんとまあスッキリ!!! ディスプレイ上に置いてUSB給電するだけなので、開梱後数分で設置完了っスわ。

 そしてディスプレイ下から伸びるコントローラー。これもまあイイ感じで設置でき、スッキリ感も十分。不使用時はしまえちゃう。もうこの時点で「このデスクライトは使いやすいハズ」と興奮したのであった。

 ちなみに俺の場合、ScreenBar Plusの電源はUSB-ACアダプターから取っている。5V/2Aを出力できるものだが、その状態でScreenBar Plusを約1ヶ月使っていて、電源周りの問題は起きていない。ScreenBar Plusはデスクライトとしては十分明るいと感じられるが、スマートフォン充電用の小さなUSB-ACアダプターで使えちまうんですわ〜♪

各状況で机上を照らしてみる!!! すると各状況で完璧だったーゼ〜っ!!!

 ScreenBar Plusの機能を少々。棒状のLED照明で、ディスプレイ上部などにセットするのは前述のとおり。

 丸いコントローラーで調光および色温度調節ができ、明るさは14段階で調光できる。色温度は2700K〜6500K間を8段階で変えられるので、電球色や自然な昼白色、それからやや青みがかった昼光色といった雰囲気で変更可能。明るさは14段階で調節できる。

 また、コントローラー部に照度・色温度センサーを搭載し、ボタンひと押しで最適な色温度・明るさにすることもできる。なお、電源をオフにして再度オンにすると、電源オフ時の色温度・照度が再現される。

 続いて、実際にScreenBar Plusを使っている様子を写真と説明文で見ていこう。なお、明るさ比較の写真は、それぞれの状態で撮影時の露出を固定してある。ので、明るさがどの程度変化するのかをだいたいご理解いただけると思う。

PC画面を表示。天井照明のみの状態
天井照明に加え、ScreenBar Plusをオンにした状態
天井照明をオフにし、ScreenBar Plusをオンにした状態。かなり集中して仕事に取り組める。けど、背景と画面や仕事机との明暗差が激しいので、ちょっと目に悪いかもしれない
ゲーム画面を表示。天井照明を消して部屋を暗くし、没入モード!!!
天井照明を消したまま、ScreenBar Plusをオンにした状態。手元はしっかり見えるが、ゲームへの没入感が大きく失われることがない
攻略ぼ……いやゲームの世界観を正しく掴むための紙資料もしっかり参照できる明るさだ
こちらはディスプレイをオフにし、天井照明を点灯させた様子。俺の仕事場はやや暗めだ
天井照明点灯に加え、ScreenBar Plusをオンにした状態。読み書きするのに十分な光量がある
ScreenBar Plusをオンにしたまま、天井照明を消灯した状態。読み書きや細かい作業を集中して行える。手元だけ見るので、明暗差で目が疲れることもないだろう

 といった感じで、十分な光量があるScreenBar Plus。やや暗くして電球色に寄せたりすると、リラックスのためのライトとしても機能してくれる。

 また、上の写真ではライト真下の画面に、光源の映り込みが少しあるように見える。のだが、肉眼ではほとんど感じられないような映り込みだ。画面下側にはテーブルの白が写り込んでいるように見えるが、これも同様。広角レンズで画面撮影していることも映り込みが強調されてしまった一因かもしれない。実際に使っている状況では、画面上にもっとたくさんウィンドウなどを表示しているので、ScreenBar Plusの光源などの映り込みは「肉眼だと通常は見つけられないレベル」だと言えよう。

 しかしまあ、よくできた照明器具である。設置場所問題ナシ、映り込み問題ナシ、でも画面手前の手元をビシッと明るく照らしてくれる。しかもその範囲が広いのだ。俺環境では、ScreenBar Plusは机上面から約65cmの高さにセットしてあり、机上は幅80×奥行き50cmの範囲に十分な光量が及んでいると感じられる。

 ScreenBar Plus購入直後、「ちょっと高価だったかな」と思った俺だが、その後は使うごとに「これかなりコスパ高くない?」と感じるように。仕事中もよく使うし、ゲーム中も多用するし、仕事机の周辺からモノを持ち出したりする時に一時的に使ったりするし、も〜毎日使いまくり。「画面に引っ掛けるだけなので不安定?」とも思ったが、とても安定しておりまず落下することはなさそう。

 ツッコミどころがあるとすれば、明るさと色温度の自動調節のうち、色温度の方。な〜んかちょっとだけ電球色寄りに調節されてしまうことが多い(俺の仕事場だと)。明るさと色温度を個別に自動調節できるというモードもあれば良かったのに、とか思う。でもまあ、どちらも手動で調節しがちな俺なんですけどネ。

 てな感じのScreenBar Plus。ディスプレイの前で仕事したりする人に広くオススメできる、ありそうで案外ないスタイルの照明器具なので、興味のある方はぜひチェックしてみてほしい。

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スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。